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投稿日:2022年12月26日

テーマ: 算数

対策・2023年問題

いよいよ2023年がやってきます。
年号の数字をテーマにした問題が、毎年多くの学校で出題されます。
2023年はどうなるでしょうか?

今回は

1基本知識
2基本問題
3応用問題

を良夫君に考えてもらいます。

 

1.基本知識

父:来年は2023年だ。2023年にちなんだ問題を考えてみよう。
まずはここから。

(1)2023を素因数分解せよ

 

良夫:素因数分解か。2でも3でも5でも割れないな…。7で割ると、
2023=7×289
これでどう?

父:289って素数かな?

良夫:そりゃ素数でしょ。いったい何で割り切れるというの?
…あれっ、これってもしかして平方数?

父:よく覚えていたな。

良夫:17の平方数だ!遠い昔、平方数を覚えさせられた記憶がある。
2023=7×17×17
だね。

父:あんまり活躍することはなかった平方数だったが…

良夫:2023年は大活躍だね。

父:じゃあこんな問題はどうだろう。

 

2.基本問題

(2)底面が正方形で、各辺の長さ(㎝)が整数であるような、体積が2023㎤の四角柱を考えます。

この四角柱の表面積として考えられる値をすべて求めなさい。

 

良夫:2023=7×17×17
が俺を呼んでるぜ、的な設定じゃないか!
底面が2枚で17✕17✕2=578
側面が4枚で7✕17✕4=476

合わせて1054。

父:もう一度問題を見てみよう。考えられる値を…

良夫:すべて求めろって?まだあるの?
底面は正方形なんだから、面積は平方数しかないはず。
いや、ちょっと待てよ。
…平方数?

父:平方数。

良夫:やられたあ。あれがあったわ。

父:あれがあった。

良夫:1✕1も平方数だ。
表面積は底面が1✕1✕2と、側面が2023✕1✕4で、合計8094。

父:よく粘ったな。
それじゃあもう少し凝った問題にチャレンジしてみないか。

 

3.応用問題

(3)1個7円の消しゴムAを( ア )個と1個289円の消しゴムBを( イ )個買って、合計金額を634円にしたい。

①ア、イに入る数を求めなさい。

②次の計算をしなさい。
ア/289 + イ/7

 

父:じゃあ①をやってもらおう。

良夫:不思議な値段だけど、気にしないことにするね。とりあえず
7×ア+289×イ=634
になるようにアとイを決める、不定方程式の問題でしょ。
あれ、一種類だけ買うパターンができない。
どうやって調べれば?

父:イは、1か2しか入らないよな。

良夫:そっかあ。
イ=1だと、残り金額は345円、
イ=2だと、残り金額は56円、
7で割り切れるのは56円だから、
ア=8、イ=2に決まるね。

父:お見事。
続いて②をどうぞ。

 

②次の計算をしなさい。
ア/289 + イ/7

 

良夫:さっき求めたア=3、イ=8を使って計算すると…
634/2023

父:正解。

良夫:通分すると2023が出てくるんだね。
分子の634って、もしかして…アレのことかな。

父:鋭い。

良夫:そっかあ。東京スカイツリーの高さ(634m)が答えに入ってるなんて、こいつは春から縁起がいいぞ。胸がスカッとする値だね。
でもなんで不定方程式?

父: 7×ア+289×イをよく見ると…

良夫:②の計算で、通分した時の分子になってるね。

父:どの切り口で問題を作るか、それは作る人の自由だからな。いろいろな発想が出てくるし、そこが面白いところでもある。

 

いかがでしたか。いろんなパターンが出てきそうですが、とりあえず
2023=7×17×17
がすぐ使えると便利であることは間違いなさそうです。

それではまた。

 

算数ドクター