今回は割り算の余りに注目する問題を扱います。
そのまま解いてもよいのですが、アプローチの方法次第で、撃破感が一気にアップします。
父の簡単なアドバイスで、太郎の前に異次元の景色に遭遇します。
父:次のカレンダーの問題を考えてみよう。
太郎:2×2マスを囲むんだね。どこからアプローチしようかなあ。
最初から順に足してみると、
1,2,8,9 → 和=20
2,3,9,10 → 和=24
3,4,10,11→ 和=28
4,5,11,12→ 和=32
父:ここまででつかめたことは?
太郎:和は4ずつ増えるね。
3の倍数のところから3回進めば、また3の倍数が現れると思う。
父:かなりつかめているな。何回やればいいかな。
太郎:4+6+6+1で17回だね。
父:答えさえ出ればいいと。
太郎:何かとげのある言い方だなあ。そんなことは言ってないよ。
でも、答えを出すことに意識が集中するのは、認めざるを得ないね。
受験生の宿命じゃない?
父:一つの問題を通して何を得るか、それが重要だ。
太郎:この問題では?
父:とにかく与えられた条件を見ることだ。このカレンダーをよく見てみろ。
太郎:じーっ。
父:何か気づいたか?
太郎:何も気づかない。
父:ある作業をやってみたいのだが。
太郎:作業かあ。
何だろう。3の倍数になるか調べるための作業とは…
父:3で割った余りに着目だ。
太郎:こういうこと?
父:むむっ。作業が早い。
太郎:なるほど。これなら枠内の余りの合計を考えれば判定できることになるね。
父:なぜそう言える?
太郎:和が3の倍数になるってことは、囲んだ数字の、3で割った余の合計が3の倍数になるってことでしょ。
父:お見事。
太郎:こういうのはどこにも書いていないので、教えてもらわないと、知らないままになってしまうね。
父:そうだな。
太郎:覚えたら、早く実戦で使ってみたいな。
父:肝心な時に忘れたってならないように(笑)
今回の小技: 余りに注目して表を書き直してみよう
いかがでしたか。答えだけなら力技でも何とかなる問題ですが、破壊力のある小技なので、使ってみたい人はぜひ覚えて、撃破感を味わいましょう。
それではまた。
(問題の答え:6通り)