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投稿日:2023年06月16日

テーマ: 算数

算数の小技 ~復習編・場合分け~

前回の内容で、

①ミスをすること
②繰り返し復習すること

の重要性を解きました。皆さんは自分がミスした答えをどうしていますか。消しゴムで消している人は要注意。
ミスは消さずに残し、その続きの部分に正しくやり直すことが大切です。自分が間違っていたところを残しておけば、復習で見返したときに、自分が注意すべきことが再確認できますからね。
今回は、数字の2024を用いた例題で、場合分けの基本を復習します。
父:学んだことが身についているか、チェックしていくぞ。

 

【例題】
2024は4桁の数字がすべて偶数になっています。このように偶数のみからなる整数は1から2024までに(     )個あります。

 

良夫:場合分けの基本は、数えやすいように分類することだね。
父:ほほう。どう分ける?
良夫:まずは桁数かな。
1桁から4桁まで4つの場合に分ける!
父:いいぞ。
良夫:まず1桁の場合。
0,2,4,6,8のうち、0は条件に合わないので、4個。
続いて2桁の場合。
十の位は2,4,6,8の4通りで、一の位は0,2,4,6,8がすべて使えるから5通りだ。個数は4×5=20個。
3桁の場合は、同じように考えて、百の位のみ4通りだから、4×5×5=100個。
4桁の場合
千の位は、2だけだね。百の位も0しかない。下2桁が00から24だから、24+1=25個だね。
父:25個って、どういうこと?
良夫:00も含むから、24+1で求めたのですよ。フフフ、抜かりのない俺…。
父:何か言った?
良夫:いいえ、なんにも。
父:00の次は?
良夫:01,02,03と…
父:01って?
良夫:しまった。やられた。奇数が混ざっちまった。
父:やられたんじゃなくて…
良夫:はい。自ら墓穴を掘りました。
4桁の数は、下2桁が
00,02,04,06,08,10,12,14,16,18,20,22,24
以上13個です。
父:うーん、惜しいかな?
良夫:えっ、全部偶数じゃん。満を持して調べ上げたというのに、何で。
ああっ、十の位で1を使っちゃった!
00,02,04,06,08,20,22,24の8個。
以上の場合をまとめて、4+20+100+8=132個だ。
父:よく頑張った。ミスを通じて得られたことは?
良夫:個数を数えるとき、偶数のみのときは慎重に調べた方がよさそうだ。
父:とてもいいことに気づいたな。
あとここも難しかったんだけど「偶数のみでできている」ことと「偶数」は一致しないんだ。
良夫:そうか、2010がそうだったね。ここも間違いが起こりやすいと。何か便利な方法はない?
父:ない。物事をまとめようとすることは大切だが、やり過ぎると失敗する。
良夫:ま、楽をしたいだけのことだからね。痛いところを突かれてる気がするよ(笑)。

 

今回はここまでです。
今回の問題は「桁数で場合分け」がすんなりできるかどうかで、はっきり差がつきます。
良夫のミスは実際によく起こるミスです。細部の調べ上げを意識して慎重にやることで、ミスはかなり減らすことができると思います。参考にしてください。

次回をお楽しみに。

算数ドクター