今年も残すところあとわずかとなりました。年末は2024年を振り返るテレビ番組もあり、時事問題のチェックにはうってつけのタイミングとなるでしょう。
父:まず、今年出たホットな問題を見てもらおう。
【問題】 (2024年 桜美林中)
…このような環境問題に対して2020年10月、政府は( X )年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする( Y )ニュートラルを目指すことを宣言しました。
問1 ( X )に当てはまる数字を次から選びなさい。
2030 2035 2040 2045 2050
問2 文中の( Y )に入る適切な語句をカタカナで答えなさい。
父:どうだろうか。
良夫:Xが2050年、Yはカーボン。
父:正解。
良夫:ど真ん中の直球。対策本の通りで答えやすい。
ちなみに、この宣言は菅義偉政権の時に出されたよ。
ニュートラルは中立で、言い換えるとプラスマイナスゼロの状態。
父:ほほう。対策本で手堅く知識を押さえているな。
それじゃ、続きの問題。
環境省では、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを作る国民運動を実現するための愛称を募集し、2023年7月に『( Z )活』と決まりました。この愛称は脱炭素と環境に良いエコの意味を含む( Z )と活動・生活を組み合わせてできています。
問3 ( Z )に入る適切な語句をカタカナで答えなさい。
父:これはどうだろう。
良夫:・脱炭素…何も浮かばないし。
・環境に良いエコ…「エコ」に似た言葉なのかな?
問題文中のどこかにヒントがあるはずなんだけど。
父:残念だが…ない。
良夫:それじゃあ知らない限り無理かも。
父:正解は…
良夫:正解は…
父:デコ活。
良夫:えっ。
デコ活?
問題文の説明からは予想だにできないんだけど。
父:いかにも無理そうな問いというのは、問題文中に手掛かりがあることが多い。だから、まずは問題文をチェックするというのは正しい。
良夫:ただこれは難しかった。
父:ま、そんなこともある。
良夫:ところでこの「デコ」ってどういう意味の言葉?
父:脱炭素を表す「デカーボナイゼーション」という単語があるんだ。この頭の「デカ」と「エコ」をくっつけた造語らしい。
良夫:よかった。
父:何で。
良夫:これなら正解できなくてもあきらめがつく。
父:そうだな。
良夫:ところで「デコ活」の国民運動としての機運は盛り上がったの?
父:愛称決定時の新聞報道は確かめられた。
今年に入って「デコ活」の一般への認知度は低いという調査結果も報道されている。盛り上がっているかというと…
良夫:そりゃそうだろう。デコ活って言われても、中身がイメージできないもん。キラキラした石で装飾するって意味かと思ったよ。
父:それはデコレーション。たしかに「デコ」だが…
こういうことはなかなか仕掛けた側の思惑通りにはいかないものだ。
世の中の注目を浴びるものは、一過性のものだったり、根拠の曖昧なものだったりすることもあるから、時間がたつと消えていくものも多い。
そういう意味も含めて、時事問題とは、時代を映す…
良夫:鏡と言えるね。
世の中の動きに関心を持つということは自分が生きている世界を知るということにつながっているわけだ。
父:時代は変化するから、ずっと後から振り返ると、あんなことあったな、というものになっていく。
いかがでしたか。
時事問題はまさに「今」の社会のありようを反映しているわけですね。
ニュースに対して感度をあげておくのはもちろんですが、内容や背景について掘り下げて調べていくと一段深い勉強ができそうですね。
最後に今年「旬」な時事ネタをあげておきます。語群→テーマの順に記します。
1.<ハマス ガザ地区 イスラエル ヒズボラ>
イスラエルのガザ地区攻撃
2.<フイリマングース アマミノクロウサギ 固有種 特定外来生物>
奄美大島でのフイリマングース根絶宣言
3.<H3ロケット SLIM だいち4号 ベピコロンボ アルテミス計画>
宇宙開発
4.<PFOS(ピーフォス) PFOA(ピーフォア)>
毒性の高いフッ素化合物による環境汚染の問題
鮮度のあるうちにチェックしてみてください。