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投稿日:2025年01月30日

テーマ: 算数

<中学入試・算数>場合の数~油断大敵~

中学入試がスタートしました。

実力を出し切れるように、基本の問題も注意深く取り組みたいところです。

 

父:よし、場合の数の問題だ。

 

【問題】  (2007年 普連土学園中②)

4種類の景品A、B、C、Dのいずれか1つが入っているお菓子があります。買って開けてみるまではどの景品が入っているのかわかりません。このお菓子を2つ買うとき、景品の出方は全部で何通り考えられますか。

良夫:よし、いくぞ。
4つから2つを選ぶから、

4×3/2×1

で6と求められる。

父:……。

良夫:?

父:必ず2種類になると。

良夫:え。

父:AAとか。

良夫:あっ、抜けている。

父:これまでに勉強したことで、何か思い出せることはあるか。

良夫: …場合分け?

父:どんな。

良夫:例えば、
①景品が1種類のとき
②景品が2種類のとき

とか。

父:使ってみようか。

良夫:①景品が1種類のとき
AA、BB、CC、DDの4通り

②景品が2種類のとき
4×3/2×1

で6と求められる。
それで、4+6=10通りか。

父:完璧だ。
ところで、なんで①の場合に気づかなかったと思う?

良夫:まず、問題文が短い。「4つから2つ」ってすぐ読めちゃう。
だから、反射的に公式が浮かんできた。

父:意図したものかはわからないが、シンプルに短く書かれていると、早く反応できてしまう。

良夫:一種の「もらった感」みたいな感じ。これで注意力というか、警戒心が一気に下がるね。

父:大した分析力だ。対策はあるか?

良夫:簡単だ、と思った瞬間に一呼吸おいてみようかな。

父:簡単ではないが、意識だけでも持っておくと違うはずだ。
ところでこの問題だが、
「ABCDの4人に、2つのお菓子を配る配り方は何通りか」
という問題に言い換えられないだろうか。

良夫:2個のお菓子がABCDのどれかに対応するわけだから、言われてみると同じことだね。
今回はさっきのやりかたでいいと思うけど、壁にぶつかったら、使えそうな考え方だね。

父:どんな壁が待ち受けていようと、自分の力で戦うしかないからな。

 

いかがでしたか。

入試本番の緊張感の中では、判断の狂いも生じやすくなります。
直前に自分のミスの傾向をつかんで意識するだけでも、失点防止につながるものと思います。

ぜひ役立ててください!

 

算数ドクター