こんにちは、太田 陽光です。
夏期講習も終わりました。
生徒のみなさん、頑張りましたね。
夏期講習中はその日の授業をこなすので精一杯だったと思います。
しかしそれがとても重要だったのです。
夏期講習で頭にインプットしたことを、
これから模試や過去問題集を解くことを通して、
一つずつアウトプットしていき、
本番の入試で発揮できる本当の力をみにつけていきます。
夏期講習の効果が8月末や9月初めの塾のテストで早速出た生徒もいると思いますが、
残念な結果になってしまった生徒もいることでしょう。
しかし、まだまだこれからです!
テストでうまくいかなかった原因を明らかにして、
それを意識した学習をおこなっていくことで、
夏期講習で学んだことがちゃんと身につき、
これからのテストで結果を出すことができます。
焦らず、じっくりと努力していきましょう。
さて今回の講師ブログでは、国語の読み方について、最近思っていることについて書きます。
今まで国語の基本は文章の読み取りであると考えていました。
ですので、国語が大の苦手という生徒に対しては、
音読をして、目だけでなく、耳と口も使って、つまり、いろいろな感覚を使って、
言葉の意味そして内容を読み取っていくことが非常に大切だと伝え、
トレーニングをしていきました。
もちろんこのトレーニングは必要なものであり、その効果がはっきりと出る生徒もいます。
しかしその一方で、音読に関しては全く問題のない生徒がときどきいます。
漢字の練習をしっかりおこなってきた生徒は読みを苦にしないことが一つの要因と考えられます。
しかし読めることと読み取ることとがつながっていない場合、
国語の力がつくことはありません。
ただ字面を目でおっただけで、頭では何が書かれていたのかをつかめていないのでしょう。
このような生徒に対しては、
段落ごとにどのような内容であったかを聞いていくトレーニングを行います。
読んだ言葉と意味を結びつける工程を身につけさせるためです。
時間がかかりますが、しかし一番の近道だと思っています。
さて、上記のことと少し関連するのですが、
漢字の読みはこちらが感心するほどできるのに、漢字の書きは逆にこちらが驚くほど書けない
という生徒が最近散見されます。
この理由は私自身まだよくわかっていません。
デジタル社会になり、目で情報をとらえる機会が増えた現代では、
書くという行為をわざわざしなければならないものとなったことが関係しているのかもしれませんね。
大人が最近漢字を書けなくなった、思い出せなくなったのが、
メールなどの多様によるものだというのと同じかもしれませんね。
原因はさておき、書かないと漢字は覚えられないものなのでしょう。