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投稿日:2023年12月12日

テーマ: その他

過去問の2回目の必要性と注意点

こんにちは、太田 陽光です。
今回は過去問の2回目を解くことの必要性と注意点について書きます。

 

多くの中学受験生は、塾からの指示で、夏期講習中、あるいは9月から、志望校の過去問を解き始めたことでしょう。
私も8月25日付の講師ブログで「過去問で志望校対策をはじめよう」と題し、書きました。
上記のブログで、過去問を解く最大の目的は、志望校の出題傾向を知ること、と書きました。

 

さて、過去問の2回目の目的は、
志望校の出題傾向の理解と、
それを使いこなせたかの確認だと私は考えます。

 

よくある質問に、「1回解いた過去問は、答えを覚えてしまっているので、意味がないのでないか
というものがあります。
しかし、そんなことはありません
1回目を解いた時から1か月以上たっていれば、覚えていることは曖昧になります。

 

さらに、1回目を解いたときに、たとえば最終的にアとイの選択肢で迷ったうえで、それほどの根拠もなくアを選び正解していたとすると、
2回目に解くときには、より根拠をもって解くことができたかどうかの確認が、大切なポイントとなります。

 

また、1回目では正解した問題を、2回目では間違えるということもありますが、
これも、1回目を解いた時にきちんとした根拠がないまま、なんとなく正解してしまった可能性があります。
2回目で間違えてしまったことを悲観的にとる必要はなく、
むしろ志望校の問題で、自身が間違えやすい問題が見つかったとプラスに考えましょう

 

ただし、文章を読むことは、2回目になると読んでいるうちに話の流れを思い出してしまうので、
解く時間は試験時間よりも5分から10分短縮して行ってください。

 

では、2回目を解くときの注意点をみてみましょう。

 

1 解く前
今まで解いた過去問から学んだ、志望校の出題傾向と、自分の課題を確認・認識します。
漠然と解くのではなく、課題をもって解くことが重要です。

2 解いている最中
本番と同じ感覚で解きます。
ただし、時間が短縮されていることを忘れないでください。

3 解いた後
添削し、1回目の解答用紙と比較します。
・1回目で間違えた問いが、2回目では正解したか
・記述問題では、模範解答と自身の解答も比較して、1回目よりも、問いに合った答えが書けたか、要素が多く書けたか、そして文のつながりはどうか
・1回目では正解した問いを、2回目では間違えた場合、なぜ間違えたのか
を確認します。

また、解き直しはすでに1回目で行っているので、時間をかけず、合理的に行いましょう
解説を読んでもう一度ノートにまとめるなどという手間をかけず、
問題に色ペンで書き込む、本文のポイントにマーカーで線を引くなどが良いです。

 

過去問は志望校合格のために一番良い教材です。
2回目を、点数が取れたなどの自己満足のみで終わらせず、
志望校の問題傾向をもう一度理解し、使いこなすという意味のあるものにして、
合格へとさらに一歩近づきましょう。

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