こんにちは、太田 陽光です。
2019年度の入学試験も、そして合格発表も主要なところはすべて終わりました。
以前は、慶応中等部2次試験の合格発表が2月9日と遅く、
慶応中等部の受験生は、他の中学の受験生よりも、なかなか落ちつけなかったり、
他の中学の入学手続きをした後での合格発表となり、経済的な問題で心配があったり、
ということもありましたが、
現在(2019年)の慶応中等部の2次試験の合格発表は2月6日となっており、
他の中学と差はほとんどなくなりました。
さて、合格発表が行われると同時に気になるのが、
残念な結果になったお子様の繰り上げ合格があるかどうかです。
繰り上げ合格は、ほぼすべての中学校で行われています。
先日、開成中学の入学説明会に行った折にも、
はっきりと「繰り上げ合格がある」と開成中学の先生がおっしゃっていました。
天下の開成中学で、入学辞退者が出るのか?
出ます。
その理由の一つは、関西からの力試し、つまり、最初から入学する意思のない受験者の存在です。
女子御三家や慶応中等部などは、面接で通う意思があるか問われる可能性があるために、
また、国公立中学は、通学区域が指定されているために、
関西からの受験生は、受験をしても学力以外の面で合格にならないことがあり、メリットがありません。
しかし、開成は入学試験の出来だけで合格が出ます。
そのため、少なくない数の開成中学の入学辞退者が毎年出るのです。
そして、開成中学で入学辞退者が出る理由のもう一つが、2月3日に入学試験を行う学校の存在です。
ずばり、筑波大付属駒場中学です。
Sapixの偏差値で筑駒は70なのに対して、開成は66でした。
さて、開成中学の繰り上げ合格が出されるのは2月11日以降です。
招集日という、入学希望者が学校に来る日があり、
これに来ないと入学辞退となります。
そして、ここを区切りに、電話で繰り上げ対象の受験生に合格が伝えられます。
開成に繰り上がって合格した子は、入学手続きをした学校に辞退を申し入れ、
その辞退された学校は、新たに繰り上げ合格者を出す…。
この繰り上げ合格連鎖反応が起こっているのが、まさに今の時期なのです。
開成中学の先生は
「繰り上げ合格は2月の下旬までは可能性がある」
とおっしゃっていました。
3月は絶対にない、ということです。
ですので、すべての学校での繰り上げ合格を期待していいめどは2月いっぱいということでしょう。
もし、お子様が繰り上げ合格になった場合、お願いしたいことがあります。
それは、入学辞退を速やかに学校に伝えていただきたい、ということです。
お子様が辞退した学校に入学したい方がいるということを忘れずに、
少しでも早くその方に朗報が届くようにしてほしい、心よりそう願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。