こんにちは、太田 陽光です。
今回は、どうしても国語が伸びない、という方に対し、「正確さ」・「丁寧さ」について書こうと思います。
国語のテストは最低でも数カ月かけてつくられるものです。
この時間の長さは、それだけ問題作成者が本文を読み込んで作成していることを意味します。
だから国語のテストは、非常に精密にできているのです。
このような国語のテストに対し、本文を確認せず、自分の不確かな記憶、もしくは勝手な思い込みだけで答えを決めてしまうのは、危険ではないでしょうか。
国語の成績が伸びない人の原因
SAPIXの4月のマンスリーテストに出題された物語文の表記に
「係り」
という名詞がありました。
「係」と書くのに慣れている受験生は違和感を抱いたようですが、日本語の表記として間違ってはいません。
また、表記に違和感を抱いたとしても、ぬき出し問題のときには、「係り」と書かなければならないのは誰もが分かっていることでしょう。
ところが、「り」をはぶき、「係」と書いて、そのぬき出し問題でバツになった人は確実にいたと思います。
これで6点マイナスです…。
ここに、国語の成績が伸びない人の原因の一つがあると私は考えます。
読んでいるときには、表記の違和感を抱いたにもかかわらず、間違えた人は書くときにそれを忘れてしまったのかもしれません。
もしくは、本文を見ながら書き写していれば、間違いは防げたにもかかわらず、間違えた人はそうはしなかったのかもしれません。
あるいは、最後にちゃんと写したかの答えの見直しを、本文と照らし合わせる形でしてくれたら間違いは防げたにもかかわらず、間違えた人はそうしなかったのかもしれません。
記述問題や抜き出し問題では、本文を「正確」に読み取る「丁寧さ」が必要です。
記述問題で、本文をまとめる際、本文の表現と本当に同じ意味の言い換えをしているかを考えたり、
ぬき出し問題で、一文字たりとも間違えて写していないかを確かめたりできることが、
国語でのつまらない、しかし、致命的な失点を防ぐことにつながるのです。
国語で苦戦している人はぜひ一度、自分の国語に対する姿勢を見返してほしいと思います。
「正確さ」・「丁寧さ」を確かめる習慣は、一度身についたら一生ものです。
ぜひ自分のものにして、受験のときの武器にしましょう!