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投稿日:2023年01月05日

テーマ: その他

解く時間を短縮するための一つの方法

こんにちは、太田 陽光です。

 

今日は解く時間を短縮する方法として、最近考えていることを書きます。
入試に向けて、時間が課題の受験生に少しでも役立てば幸いです。

 

国語の悩みで多いのが、
「正解する力はあるのに、時間内に解けないので、よい点数が取れない」
「試験では時間がなくて解けなかった問題を家で解いてみたら、簡単に正解した」
という、時間内に終わらない、ということです。
以前にもこのことに関しては講師ブログで書きましたが、
今回新たな解決策の一つになりそうなことを考えましたので、書いてみます。

 

その前に、国語を試験時間内に解くための、時間短縮の基本を確認します。

1読む時間の短縮
2書く時間の短縮
3考える時間の短縮

1の「読む時間の短縮」は、文章や問いを読む時間の短縮のことで、日ごろの鍛錬が必要です。
突然今日から今までの1.5倍の速さで読んだり、5分短く読んだりしようとしても、
内容を理解しないで読んでしまっては元も子もありません

2の「書く時間」は、記述問題にかかる時間の短縮のことです。
これも短期間で劇的に短縮するのは難しいものですが、
志望校の記述のパターン、たとえば、字数から考えて、要素がいくつ必要など
あるいは、課題作文のパターン、たとえば、まず意見を明確にし、その後理由を書くなど
を知り、トレーニングすれば、まだまだ時間短縮が可能です。

3の「考える時間」は、問題の答えを選んだり、答えを本文から探したり、根拠を考えたりする時間の短縮のことです。
過去問演習をしっかり行い、志望校の傾向を知ることができた受験生は、
この考える時間が今のこの時期に飛躍的に短くなっているのではないでしょうか。
過去問の解き直しを行う目的の一つは、志望校の問題の傾向を知り、慣れることです。
まだまだこれからも考える時間の短縮は可能です。
過去問をしっかりと解き直し、志望校の傾向を体得しましょう。
以上が、私が今まで考えていた時間短縮の基本です。

 

今回の新たな時間短縮方法は、その中で①と③に関連することになります。
それは
問いを理解する
もう少し具体的に言うと
問いを一回読んだだけで理解する
ということです。
私の授業では、問いをしっかり理解できるようにするために、生徒に問いを声に出して読ませています。
これで問いを理解できる生徒もいるのですが、
私が「では、この問題はどういう問いですか?」と質問すると、
もう一度問いを読み直す生徒がかなりの確率でいます。
つまり、問いを読んだのは、ただ単に読んだだけ。
何のために問いを読むのかを、考えていなかったのでしょう。

 

「ただ単に問いを読んだだけ」を試験中に行っていたとしたら、
読むことと考えることの二度手間、三度手間になります。
ですので、
問いを理解する
ということをできるようになれば、時間短縮も可能なのなのではと考えました。

 

「問いを理解する」は日ごろからの鍛錬は不要、意識すれば変えられます

 

本当に悔しいミスに、
「記述問題なのに、解答欄の小ささや字数の少なさから勝手に抜き出し問題と判断してしまった」
「直後を抜き出す問題なのに、いつもの感覚で直前を抜き出してしまった」
などの、問いの見落としが原因のものがあります。
入試本番でこのようなミスを絶対にしないためにも、
問いを理解することを身につけましょう。

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