こんにちは、太田 陽光です。
2月2日の今日も多くの受験生が入学試験を受けてきたことと思います。
お疲れ様でした!
よい結果が出ることを祈っております。
また、明日以降も多くの受験生が入学試験を受けることと思います。
今まで努力してきた自分を信じて、自信を持って入試問題に臨めば、必ずよいことが起こります。
最後まで気持ちを強く持って頑張ってください。
応援しています!
さて、今日は新たに受験生になる人たちに向けて、国語の基本について書いていきます。
国語の基本、それは文章を読むことです。
国語は、多くの中学校の入試問題や塾のテストで、文章問題が2題出されます。
そしてそのほとんどは論説文と物語文という組み合わせです。
論説文は、説明文よりも筆者の意見が明確に書かれているものです。
物語文は、作られた話ですね。
これら2つの文章は、内容が違いますから、読み方も変えなくてはなりません。
しかしどのように読み方を変えたらいいのかがわからない人がいると思います。
ですので、今回は、その違いについて書きます。
まずは論説文です。
論説文では、筆者の言いたいことを理解することが最大の目的です。
その目的を達成するためには、
文章がどういう流れに沿って説明されているのかの読み取りが必要です。
また、文章のどこにどんな内容が書かれているかの把握も必要です。
それらを行うには、接続語に注目するとうまくいきます。
たとえば、文章の最初の段落に筆者の意見があり、
その次の段落の最初に「しかし」という逆接があったら、
筆者の意見とは反対のことが書いてあるとわかりますし、
「また」という並立の接続語が来ていたら、筆者の意見が続くことがわかります。
接続語以外では「このように」 「こうして」 などの指示語に注目するとうまくいきます。
これらの指示語のあとには、まとめ(=筆者の言いたいこと)が書かれています。
このようにして読んでいくと、
文章をいくつかの「おきなかたまり」に分ける読み方ができます。
この「おおきなかたまり」のことを国語では「意味段落」と教えます。
この「意味段落」をおさえる読み方をすることが
先ほど挙げた
文章がどういう流れに沿って書かれているかを読み取る読み方であり、
文章のどこにどんな内容が書かれていたかを把握する読み方であるのです。
論説文において、大きく正解率に差が出る問題に
線から遠いところに答えの根拠があるというものがあります。
この問題で正解するためには、
「線部と同じような内容が、確かあのあたりにあったな」
と想定できることが必要です。
これができるようになるために、「意味段落」をおさえた読み方を身につけましょう。
次は物語文です。
物語文では、心情問題が多く出題されます。
特に主人公の心情が問われるので、
文章を読むときには、
主人公の心情がどのように移り変わっていくかをおさえていきましょう。
ただしそれも、単純に「うれしい」「悲しい」というものだけではなく、
セリフ・行動・表情からわかる心情にも注目することが重要です。
物語文で問いの線を引かれる部分は、セリフ・行動・表情がほとんどです。
ですから、セリフ・行動・表情からわかる心情語をおぼえていくことはもちろん大切なのですが、
それだけで答えを出そうとすると、間違えることもあります。
正解するためには、どういう「出来事」があったため、線部のセリフ・行動・表情に至ったのかを考える必要があります。
物語文では、「出来事」の読み落としによる心情の読み違いで、大きく正答率に差が出ます。
「出来事」の多くは線部の直前にあります。
「だれがどうした」というパターンに当てはめて考えると「出来事」の内容が把握しやすくなります。
物語分では、「心情の変化」に注目しつつ、
その心情がどのような「出来事」をきっかけに起こったのかをおさえる読み方を身につけましょう。
まとめ
論説文は、意味段落ごとに理解して読む。そのときに接続語やまとめの指示語に注目するとわかりやすくなる。
物語文は、登場人物の心情と、そこに至る出来事に注目して読む。