メニュー

投稿日:2024年05月28日

テーマ: 国語

【中学受験国語】時間内に終わらない悩み

こんにちは、太田 陽光です。
今回は国語のテストが時間内に終わらないことへの対策方法について書きます。

国語の悩みの一つとして、
時間内に終わらない、時間内に終わればもっといい成績が取れるのに、ということがあります。

この悩みは、
人それぞれに原因が違います。
時間のかかる原因となる3つのパターンを以下に挙げます。

 

パターン① 読み方

文章を読むのに時間がかかっていることが、テストが時間内に終わらない原因というパターンです。
内容をじっくりおさえたり、線を引いたりしながら読むことで、文章の要旨は理解できても、
時間がかかってしまい、結果最後まで解き終えられない、ということになります。
この場合の対策として、
教材の文章の黙読を、ストップウオッチで時間を計りながら行う
ということを提案します。
何分何秒かかったか、を知るということよりも、
時間を意識して読むことの習慣化が最大の目的です。

また、読むときの時間短縮には、読み方の工夫も必要です。
たとえば、
説明文・論説文では、筆者の意見にだけ注目して読む、
物語文では、主人公の心情にだけ注目して読む、
というように、あらかじめおさえるべき点を頭に入れてから読むことで、
集中力を持続させることができます。
読み方が原因となる場合には、読んでいる途中で集中力が切れてしまう、ということが少なからずあると思います。
それを防ぐために、読むときのポイントを一つに絞っておくことが有効です。

 

パターン② 解き方

問題を解いているときに時間がかかっていることが、時間内に終わらないというパターンです。
選択肢を二つまで絞り込めたのに、決定打がなく、1つに絞れずに悩んでしまう、
あるいは、抜き出し問題の答えがどうしても見つからない、ということで、
時間がかかってしまい、結果最後まで解き終えられない、ということになります。
選択肢問題に関しては、答えを決める根拠を本文に求めることが重要です。
なんとなく解いている人は、選択肢問題で悩んで時間がかかることはありません。
正しい解き方をしている人ほど悩んでしまうのです。
だとしたら、根拠をしっかりとおさえることで、答えの決断が早くできるようになるのではないでしょうか。

抜き出し問題に関しては、少し探しても見つからなければ後回しにする、という作戦を私は勧めます。
理由は、答えが傍線部から遠いところにある場合があるからです。
しかし、傍線部の近くに答えがある場合もあるので、最初からあきらめるという方法はやってはいけません
ただし、傍線部の近くにない場合や、自分が想定した答えのありそうな場所に答えがなかった場合は、
答えの探すのを一時中断して、他の問題を解いているときに見つかるのを期待するようにしてほしいです。
そのためには、問いを読んで、ヒントや条件をおさえておかなければなりません
例えば、問いにあった、自分が重要だと判断した言葉を頭の片隅に入れておくことで、他の問題を解いているときや、本文を読み返しているときに、その言葉が見つかり、抜き出し問題の答えが見つかる、ということがあるのです。
なので、抜き出し問題を最初から飛ばす、ということはしないで下さい。
国語の問題には、結果的に捨て問はあったとしても、解いているときに捨て問はないのです。

 

パターン③ 書き方

記述問題で時間がかかっていることが、テストが時間内に終わらない原因というパターンです。
何から書き始めたらいいのかわからない、
何を書いたらいいのかわからなくなり、なかなか書き終わらない、
ということで時間がかかってしまい、結果最後まで解き終えられない、ということになります。
記述問題では、型を身につけてください。
説明文・論説文では、言い換え問題でどのように書けばよいのかという書き方を
物語文では、できごと+気持ちという書き方を
トレーニングすることで、基本的な記述問題は書けるようになります。

今回は時間対策について書きました。
時間内に解けないという悩みは、
国語の第一段階(よく考えず、なんとなく解く)を克服した人ゆえの悩みです。
しっかり考えて解くからこそ時間がかかってしまうのです。
第一段階をクリアできたのですから、第二段階(時間内に終わらない)も克服できるはずです。
がんばってください!

国語ドクター