こんにちは、太田 陽光です。
今回は知識の問題、その中でも慣用句に焦点を当てて書きます。
文章問題以外の、漢字や四字熟語、ことわざなどの問題は
多くの中学校の入試で出題されています。
灘中学では、入試を2日に分けて行いますが、
1日目の問題は、知識問題がほとんどで、合否に大きく関わります。
灘中学ほどではなくとも、文章題2題、漢字1題、知識問題1題の4題構成、
もしくは、
文章題と漢字の3題構成だが、文章題に知識問題を入れる、
というものが標準的な問題構成でしょう。
塾のテストでも上記の構成が定番です。
知識問題に関して、塾では専用のテキストを用意しています。
SAPIXでは「言葉ナビ」というテキストがあり、字が消える赤いシートを使うという工夫がされていますし、
四谷大塚では「四科のまとめ」というテキストがあり、レベル別に分けるという工夫がされています。
ですから、あとは覚えるだけ!
…なのですが、どうしても覚えられない、という人もいることでしょう。
このような方のために、今回は慣用句を例に挙げたお勧めの勉強法を以下に記します。
1 慣用句を覚える
2 テストする
ここまでは、普通の勉強法です。
3分からなかったもの、間違ったものを、目上の人からヒントを出してもらう
目上の人とは、父母・祖父祖母・兄姉など、身近にいる年上の人のことです。
覚えたい人よりも長く生きている分、慣用句にふれる機会が多かったと思われるので、
目上の人にヒントを出してもらうと良いと考えました。
このヒントを出すときに、身体を使って出すのがポイントです。
たとえば、
を向ける…知らないふりをして、とりあわないこと。
という慣用句のヒントを出すときに、いきなり後ろを向いて、背中を指さすのです。
そして、ことばで、「相手の顔を見ないように、後ろを向いたでしょ。だから、知らんぷりをして、相手にしないことになるんだよ。」というように説明するのです。
また、
をかかえる…どうしたらいいかわからず悩むこと。
という慣用句のヒントを出すときには、実際に頭を抱えて悩んだ表情をすると、一発で覚えられると思います。
このように、慣用句を覚えなければいけない人に、印象付けることが重要です。
印象付けるとは、言葉以外でイメージできるようにすることです。
たとえば、アニメのキャラターを使った四コマ漫画で覚える慣用句の本がありますが、
まさに、四コマ漫画のイメージが残るからこそ、教材として成り立っているのです。
「目を皿のようにする」のときには、目をものすごく見開いて覚えなければいけない人を見たり、
「胸をなでおろす」のときには、胸を手で下向きに撫でて、ほっとため息をついたり、
…などなど、今まで覚えられなかったことを忘れるくらい、楽しみながら行うのがポイントだと思います。
4そしてこのあとに再びテストをおこなう
また答えを忘れてしまうことがあると思います。
そのときにはまた背中を見せたり、頭を抱えたりしてヒントを出してください。
覚えるのが苦痛ではなく、楽しみに変わったら素晴らしいですし、
慣用句の中でもよく出題される、身体に関する慣用句を覚えられたら、
最高だと思います。