こんにちは、太田 陽光です。
今回はあと1点を取るために、問いのヒントをおさえることの重要性について書きます。
受験生のみなさんは、いよいよ本当の受験が始まりますね。
東京では、九州や四国などの中学校の首都圏入試が数日後には行われますし、
1月10日からは埼玉県の中学校の入試が始まります。
そんな受験生にとっても、すぐにできる 国語で
「あと1点」を取り切る、
「あと1点」を落とさない方法、
そして、まだ受験生ではない人とっても、
国語の基本が学べる方法
を教えます。
それは、「問いをおさえる」です。
国語の授業で私がよく質問することがあります。
「問いで聞かれていることは何?」
その意図は、問いかけの言葉に注目できているかを確認することです。
問いかけの言葉とは
「ど」か「な」で始まることが多い、人に質問するときに使う言葉です。
たとえば、
「ど」ですと、「どうして」・「どういうこと」・「どのようなもの」…
「な」ですと、「なぜ」・「何」・「何のため」…
になります。
問いかけの言葉をおさえることで、
記述問題の答えの最後がなにになるかがわかります。
私の授業をまだ習いたての生徒に、「答えの最後は何?」と聞くと、
「どういうこと」なのに、「から」と答えたり、
「なぜ」なのに、「こと」と答えたりすることがよくあります。
受験学年でない人にとって、国語の基本である、
記述の答えの最後が何で終わるのかを、根拠をもって答えられることが、
国語の力を伸ばす第一歩だと私は考えます。
是非できるようにしましょう。
一点注意してほしいことがあります。
私は授業で、問いかけの言葉に線を引かせるのですが、
「どのような」でとめてしまうことがままあることです。
これでは、答えの最後が何で終わるかがわかりません。
「どのようなこと」、「どのようなもの」、「どのような考え」などのように
「どのような」のあとの一語までおさえる、
つまり「どのような○○」でおさえられるようにしてください。
さて、問いをおさえることの重要性は、これだけではありません。
タイトルにも使ったように、
問いは問題を解くときの大ヒントになります。
広尾学園中学の2022年第1回の入試問題大問4問6に以下のようなものがありました。
「―線④…(中略)とありますが、筆者はこれに対して、どのような考えが必要だと述べていますか。文中より五字の言葉で答えなさい。」
答えが線部から遠いところにある、かなりの難問です。
しかし問いのヒントをおさえる、つまり問いかけの言葉が
「どのような考え」だから、
答えの最後は、「考え」もしくは「考え」と同じ意味の言葉だというヒントがおさえられます。
実際の答えは「複眼的思考」でした。
やはり答えの最後に「考え」と同じ意味の言葉がありました。
受験生に最後に言いたいこと、それは
問いで聞かれたことを答えるのが入試では求められることなのだから、
問いをおさえることの重要性を改めて認識してほしい
ということです。
あなたに合格という良い知らせが訪れることを心より願っています。