個別指導とは何だろう?
なぜ、自分は、個別にこだわっているのだろう?
こんなことを、最近、改めて考えています。
個別指導を売り物にする教室・塾は、掃いて捨てるほどあります。
1対1とか、1対2くらいで、
講師らしき人が、指導らしきことをして、請求書が来る。
そんな形は、どこでも共通です。
集団塾で相対的な順位を上げたい、
集団指導で効果があがりにくい、
競争が苦手、
質問ができない、など個別にする理由はいろいろでしょう。
個別に対する「期待」は、さまざまですが、
「個別」だから「成果」があがりやすいのでは、とお考えになるから個別をお選びになるのでしょう。
それでは、「個別」であれば、「成果」はあがるのでしょうか?
そうとも限りません。
「個別」に通うことで、
できるようになりましたか?
苦手意識はなくなりましたか?
どうすればできるようになるのか、苦手意識をなくせるのか、具体的な診断と対策ができなければ、成果はあがりません。
診断のためには、
なぜ、解けないのか、なぜ、点数が取れないのか、
ひとりひとりのお子さんに即して、原因解明が必要です。
そのような、ひとりひとり異なる原因を見つけてあげることが効果的な対策の前提です。
「うちの子は、どうしてできないんでしょう?」と講師に問いかけて、
「勉強がたりないんじゃないですか?」とか、
「もっと、家庭学習がんばらせてください!」とか、
ではなく、お子さん一人一人の個別的な状況に応じた見立てをもとに説明しようとしているか、で、「個別」のプロかどうかは見分けがつきます。
また、どのように指導すれば解けるようになるのか、も、お子さんひとりひとりに合わせて工夫する必要があります。
決まった指導パターンを振りかざして、「私の指導についてくればできるようになる」と、自分の指導方法ばかりアピールするような講師は、ひとりひとりのお子さんの状況を見ないで一方的な指導をしてしまうおそれがあります。
もともと苦手だった科目で、一方的な指導を押し付けられると、できるようにならないばかりか、できないままで、さらに嫌いになる(学習に抵抗ができてしまう)という最悪の状況になります。立て直しには、大変な手間がかかります。
そのようなお子さんたちのサポートも含めて、常に、お子さんの状況をよく観察して、どのようなものの感じ方、考え方をしているのか、を知るように努め、どのような素材を使って、どのように指導すれば、知識や技術をうまく身につけていけるのか、決して同じパターンのない課題に、志ある個別指導の講師は取り組んでいるのです。
ひとりひとりを見つめ、理解し、ひとりひとりのための道筋を工夫し続け、目標達成まで一貫してサポートすること。
この、受験ドクターの理念に共感して、私は、ここで仕事をしております。
ひとりひとりのお子さんとご家庭に、徹底的に向き合い、寄り添って、支えていける講師であり続けられるよう、これからも努めてまいります。