残暑の後は、、、読書の秋ですね。
受験生も、気晴らしをかねて、入試によく出題される作品を読むことができれば一石二鳥です。
では、まず、何を読むか?ですが、行き当たりばったりに書店でいきなり一冊選んで読む、というのも偶然の出会いでよいとは思います。
けれども、巷には、入試によく出題される作品の一覧があったり(たとえば日能研が作成しているもの)、推薦図書リストも雑誌の特集などいろいろなところで目にするものです。そのような一覧を参考にして、親子で話し合いながら、読んでみたい本の候補を10冊くらいまとめて選んで入手してから順に読んでいく、というのも賢い方法です。一定期間に一定量の読書目標をたて、様々なジャンルの本を選んでバランスよく読むことができれば、読む力が安定することが期待できます。
さて、次に、どのように読むか?ですが、いろいろ問題で出るとしたらどこ、、、とか、どんな問題が出そうか、、、などと考えながら読むと、本の内容それ自体に対する集中がそがれますので、まずは、ひたすら読み切ることだけに専念する方がよいでしょう。
自分で興味を持った本を読破した時の達成感は大きいものです。発見や感動をたくさんできるとよいですね。
ただし、読みっぱなしではもったいない。
ここから、入試準備につながる読後のアクションをおこしましょう。
まず、読んだ本の内容を簡単にまとめてみましょう。説明的文章であれば要旨、物語であればあらすじということになります。まとめるために読み返す中で、話の流れ・つながりというものを意識することができます。
続いて、テーマを決めて、読んだ本を素材に、演習してみましょう。
たとえば、指示語があれば、その指し示す内容を探してみる。
接続詞があれば、その前後の文の内容と関係を確認してみる。
気持ちをあらわす表現があれば、その原因・理由を探してみる。
筆者の主張があれば、その理由・根拠を整理してみる。
たとえを探して、何が何にたとえられているのか説明してみる。
など、いろいろなことができそうですね。
読み切った思い入れのある本であれば、演習も積極的にできるでしょう。
もちろん、問題集をやる場合と違って正解は決まっているわけではありません。
とは言え、上手に指導できる人が周りにいれば、いっしょに取り組むこともできます。
読書の秋、問題の文章のこま切れ読みばかりでなく、話全体にじっくり向き合って取り組む体験もぜひしておきたいところです。
読む本選びのご相談は受験ドクター講師陣までどうぞ。国語ばかりではなく、算数・理科・社会関係でも良書はたくさんあります。読書でどんどん世界を広げましょう!