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投稿日:2011年06月27日

テーマ: 国語

「国語が苦手」になるのはお子さんの努力不足?

 ほとんどのご相談は、「国語がどうも苦手でテストで点が取れません、、、」というところから始まります。

 なぜ、「苦手」になってしまうのでしょうか?

 それは、お子さんの「がんばりが足りない」からなのでしょうか?

 苦手になってしまうことには、原因があります。

 そして、その原因は、お子様の学習にではなく、指導にあることが大半なのです。

 お子さんが 「自分でがんばって学び進んで身につける」ということができるのであれば学校もいりません。

 学び方を学ばずに学び進むことはできないのはむしろ自然です。

 ほとんどの学習は、人に導かれ、見守られながら進んでいくものです。

 学習が進まないとすれば、それは、指導側の責任です。

 お子さんが「苦手になる」のではなく、指導側が『苦手にしてしまう』のです。

 とすれば、大切なことは、お子さんを責めることではなく、お子さんが学び進められるような学習・指導環境をできるだけ速やかに整えてあげることでしょう。 

 まずは、今日できることから始めましょう。

 その際、取り組みやすいことから始めましょう。そして、少し調子が出てきたら、一歩先の目標を目指しましょう。 

 例えば、長文問題が苦手であれば、

 まずは、音読をしてみましょう。音読することで、読み飛ばしグセを修正することもできます。

 一度目は、使われている言葉の読みや意味を確かめたり調べたりしながら読みましょう。

 単語の意味がわからなければ、文章の意味もつかみにくいのは当然です。

 言葉の意味をおさえてから、文章の意味をたどる二度目の音読をすることで、文章理解につながります。

 意味をたどりながら文章を読むことができたなら、その日に問題まで解くことはありません。

 次の日に、もう一度意味をたどり直しながら音読して、それから問題を考えてみましょう。

 「読んで理解すること」と「理解をふまえて問題を解くこと」を分けてあげることで、学習への取り組みやすさは高まります。

 小さなひとつひとつの工夫がお子さん自身の学び進む力を引き出すことにつながります。

 お子さん一人一人に最適の工夫を見つけてあげることができるよう、今日もがんばります。