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投稿日:2011年07月11日

テーマ: 国語

夏の苦手克服、その前に

梅雨明け、夏期講習、いろいろできそうな気がする夏でしょうか。

確かに、夏は、学校がお休みなため、いろいろ勉強が進みそうな気がする時期ではあります。

とは言え、それほど画期的に何かが変わると過剰な期待もできません。

そこで、みなさん、せめて、各科目、苦手な単元を何とか克服・強化したいとお考えのことでしょう。

目標をしぼりこむことができれば、達成の可能性は高まります。

ただし、その前に、少しだけ助言させて下さい。

それは、「今できること、できていること」を大事にしてほしい、ということです。

苦手克服のために苦手分野ばかり日々特訓に励んだ結果、それまでできていた分野の感覚が失われてしまい、「あれ?できていたはずなのに、すっきり解けなくなってる、、、」ということが起こることがあるのです。

そんなことにならないためには、まず、これまで学んできたことを振り返って、「できていること」について「どのようにしてできているか」を確認整理しておきましょう。例えば、国語の物語文読解が得意なのであれば、気持ちの説明の問題で、「まず、気持ちをつかむ手がかりになる情報を拾い出し、その情報から気持ちを合理的に推測するという手順をとって上手くいっている」、といった手順を、形にして残しておきましょう。

その上で、例えば、説明文・論説文の読解が苦手なのであれば、テーマを見つけ、結論部分を探すというトレーニングを積み重ねて、説明文・論説文の読み方を身につけ、問題取り組みを改善しましょう。

国語問題の文章は、種類によって、読み方を使い分ける必要があります。種類によって読みにくくなるという場合は、一通りの読み方だけで、あらゆる文章に取り組んでしまっている可能性があります。今、できている読み方があるのであれば、それは、キープしておいて、新しい読み方を身につければよいのです。苦手克服のために一つの方法を身につけたとしても、使い分けができなければ、これまでできていたことに悪影響が出てしまいます。例えば、説明文の読み方で物語文を読もうとしてしまうようになる、というようなことも起こります。それは避けたいですね。

さて、まとめます。夏には、目的をしぼりこんで確実に達成しましょう。ただ、その前に、これまで身につけてきたこと、今できていることを確認し、まとめておきましょう。その上で、心置きなく、苦手克服のためのトレーニングを積んで、確実な進歩をめざしましょう。