こんにちは! 受験ドクター国語科のS.M講師です。
本日2月19日はコペルニクス(1473-1543)の誕生日。
それまでの世の中で信じられていた
天動説(地球が中心にあり、太陽などがその周囲を回っているという考え方)に対し、
地動説(太陽を中心に地球が回っているという考え方)を唱えた人ですね。
そういう功績を考えると、一見理科の分野にあてはまる人に見えますが、
実はこのコペルニクスさん、国語においても、主に論説文などで登場する人物なんです。
「コペルニクス的転回」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、コペルニクスがそれまでの天動説という常識と正反対の説を唱えたのと同様に、
「それまでの常識とは正反対の発想をする」という意味で使われる言葉です。
さて今回は、国語の担当をしているとたまにご相談を受ける
「字がめちゃくちゃ汚いんだけど、これってどうにかなりませんか?」
という問題についてお話ししたいと思います。
手書きで何かをする機会はどんどん減っていき、
平成28年に文化庁が「大まかな字形が合っていれば正解でよい」という
発表をして話題になったのも記憶に新しい、この時代。
そんな現代ですが、やはり中学入試の世界においてはまだまだ
「漢字はとめ・はね・はらいを正確に書くべし!」
という風潮は続いています。
そして、この「常識」はまだしばらくは続くのではないかと思います。
では、字がきれいに書けない子はどうすればいいのか。
いくつか対策・練習法をご紹介します。
①「濃い目」の「鉛筆」を使用する。
字がきれいに書けないお子様は、総じて書くのが速い傾向にあります。
これが、シャープペンシルであったり、芯の硬い(=薄い)鉛筆であったりすると、
紙の上をサラサラサラ~とどんどん滑っていき、悪循環に陥ってしまいます。
濃い目の筆記具で、ゆっくり。
それだけでも幾分改善されます。
② 正しい字の形をなぞって覚える。
学校の漢字ドリルでも、塾の教材でも、新しい漢字が登場したときには
なぞり書き用の薄い文字の部分がありますね。
ここ、きちんと丁寧に取り組みましょう。
漢字というのはもともと筆で書かれていたものですので、
お習字のイメージでなぞっていくと、はねやはらいがどういうところに来るのか
感覚的に覚えやすくなるかもしれませんね。
③ 田 のマスを活用する。
漢字練習帳では、漢字のバランスをとりやすくするために、マスに点線が入っています。
これ、意外と気にしていないお子様が多いんです。
もともと字がきれいな親御様からすると「そんなはずは…」と思われるかもしれませんが、
本当に、この点線をなんの認識もしていないというお子様は、一定数いらっしゃいます。
②のときにも、ぜひこの点線部分は意識して、バランスも覚えるようにしてみましょう。
また、「ひらがな」「カタカナ」についても、
何年も自己流で書いているうちに字形が崩れてしまっているお子様を見かけます。
特にカタカナは、記号問題のときに「これはアなのかイなのかエなのか?」と
判別できなくなってしまう例が少なくありません。
こちらについても、基本に立ち返って「なぞり書き」からの復習をお勧めします。
今はインターネット上で練習プリントを配布しているサイトもありますし、
市販されている文学作品なぞり書きの書籍などに取り組むのも、
読書効果も期待できて一石二鳥! 楽しいですよ。
というわけで、
新年度のこのタイミングで、字の見直し、してみませんか?
特に新6年生は、入試が近くなってきてからはこのような練習には時間を割けなくなります。
ぜひ、春のうちに一度取り組んでみてくださいね。