卒業生のみなさん、入試がおわってもうすぐ3か月がたとうとしていますが
いかがお過ごしでしょうか。桜とともに入学式を迎え、
もうすっかり中学校の生活にも慣れてきた頃でしょうか。
ドクターの先生たちは、君たちの今後のご活躍を心より応援しています。ということで、卒業してもドクターのブログを見に来てくださいね。
こんにちは。そして、はじめまして。 TS講師と申します。
今日は、対角線によって何枚の正方形が切断されますか? という問題についてお話をしようと思います。問題をみれば、「あぁ~ これか~」とどこかで見たことがあるかもしれない有名な問題です。
こんな問題です。
対角線によって何枚の正方形が切断されたでしょうか。
出発点からゴールの点まで対角線を引くと
青いの縦の壁を5枚通過しなければ横方向に進めないのでゴールできません。
こんどは、赤い横の壁を4枚通過しないと縦方向に進めないのでゴールできません。
では、縦と横、あわせて何枚の壁を通過したことになるでしょうか。
縦5枚 横4枚だから 合わせて9枚の壁を通過したことになりますね。
では、通過した地点に印をつけてみます。図を見てみましょう。
こんな感じなります。(下の図)
印は9個つきましたね。
でも、ゴール地点の点は2つの点が重なりますので、
点の箇所は8か所になります。
このゴール地点では、点が重なるので “ひく1” をするのです。
さて、対角線によって正方形は何枚切断されたことになるでしょう。
正方形8枚が切断されていますね。
よって、切断される正方形の枚数は、
ということがわかります。
では、こんな問題にもチャレンジしてみましょう。
何枚の正方形が対角線によって切断されたかというと
8+10-1=17(枚) と言ってしまいたくなりますよね。
でも答えは、16枚です。
あれ? なんで?
図をよく見ると、先ほどの縦4枚、横5枚の長方形が対角線上に2つ分あることがわかります。
ですから、8枚×2=16枚になるわけです。
縦の枚数と横の枚数が1以外の公約数をもたない枚数まで小さくして考えます。
縦の8枚、横の10枚はそれぞれ
8=4×2 10=5×2 なので
縦4枚 横5枚に正方形を並べた長方形が対角線上に2個ある
というように考えればよいのです。
では、最後にもう1題考えてみましょう。
答えは出せましたか?
縦の枚数と横の枚数が1以外の公約数をもたない枚数まで小さくして考えます。
91=7×13 156=12×13 なので
縦7枚 横12枚に正方形を並べた長方形が対角線上に13個分あるとわかります。
縦7枚 横12枚に正方形を並べた長方形の対角線によって
切断させる正方形の枚数は
7+12-1=18枚 となるので、
18×13=234枚 です。
お話はこれでおしまいです。
では、みなさん またお会いしましょう。