みなさん、こんにちは。
受験Dr.の坂井智則です。
今回は時計算のおはなし。
すこし発展的な内容の問題を扱っていきます。
見たことある問題だと思いますが、一瞬考えこんでしまう人もいるのではないでしょうか。
まず、いきなり こんな問題。
【問題1】
下の図の時計は何時何分を指していますか。
短針が時計の5分刻みのメモリぴったりのところから10°だけ移動した位置にあります。
時計の短針は、1分間に0.5°動くので メモリぴったりの時刻から
10÷0.5=20(分)だけ経過していることになります。
短針がメモリぴったりのところに位置していたとき、時刻は □時00分を指していたはずですので
図が示している時計の時刻は、□時20分ということがわかります。
ということは、長針がさしているメモリは「4」ということになるわけです。
「4」の場所がわかれば「12」がどこにあるかもわかります。
図のように「12」の位置がわかれば、指し示している時計の時刻は判明します。
2時20分 だとわかります。
では、類題にチャレンジしてみましょう。
下の図の時計は何時何分を指していますか。
短針が16°進んでいるので、 16÷0.5=32分
長針が32分を指しているので、「6」の位置がわかります。
右の図のようになることから、
9時32分 だとわかります。
次はこんな問題。
(1) 6時と6時30分の間で、長針と短針が作る角を時計の6時の方向が
2等分する時刻を求めなさい。
(2) 6時30分と7時の間で、長針と時計の6時の方向が作る角を短針が2等分
する時刻を求めなさい。 (横浜共立学園)
(1)
上の図の右側の時計がさしている時刻を求めることになります。
下の図のように
長針はa°動き、短針はb°動いていることがわかります。
また、b°と c°は同じ大きさの角度なので
長針と短針が動いた角度の合計が 180°であることがわかります。
よって、
(2)
問題できかれているのは、上の図の右側の時計がさしている時刻になります。
下の図のように、短針が動いた角度はa°です。
もし、短針が2倍の速さで動いてくれたら、長針と短針は重なることになります。
短針の速さが2倍ということは、1分間に1°動くということになります。
すると図からわかるように、長針が動いた角度と短針が動いた角度の差が180°になるので、
180°÷(6°-1°)=36(分)
6時から36分後ということになるので、 6時36分 だとわかります。
それでは、みなさん
またお会いしましょう。