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投稿日:2024年09月27日

テーマ: 国語

中学受験 国語 内容一致問題の解き方

みなさん、こんにちは。
受験Dr.国語科の佐倉です。

 

突然ですが、
本文の内容は理解しているはずなのに、内容一致問題ではミスが起きてしまう、
内容一致問題で二つの選択肢を選ぶと、必ず一つ間違えてしまう、
ということはないでしょうか。

もしかしたらその間違い、ただのミスではないかもしれません。

内容一致問題は、本文と同じ内容の選択肢を答えるものだと思われることも多いのですが、実は、その解き方で見つかる正解の選択肢はひとつだけです。
正しいものを複数、あるいはすべて選ぶ問題には対応できません。

重要なのは、「本文の内容との不一致がない選択肢」を見つけることです。
内容一致問題は、消去法を使うことをおすすめします。

正しい選択肢を複数答えさせる問題の場合、基本的に正答は、選択肢を読んだだけで正しいとわかるものと、本文との不一致がないことで正しいとわかるものの組み合わせになります。

後者の、本文との不一致がないことで正しいとわかる選択肢は、正しい選択肢を探しているとなかなか見つかりません。
なぜなら、他の誤った選択肢の中にある「結論は本文と同じことを言っているが、本文に書かれていない内容を含んでいる選択肢」と区別するのが難しいからです。

 

内容一致問題に出てくる誤った選択肢は、
①本文の内容から一部分が誤ったものに変わっているもの
②本文に書かれていない内容を含んでいるもの
のどちらかが多いです。

①を見つけるのはさほど難しくありません。本文の該当箇所と見比べれば、すぐに判断できます。

問題は②の、本文に書かれていない内容を含んでいるものです。
いやらしいことに、選択肢の本文に書かれていない内容は抽象的に言い換えられ、結論は本文と一致している場合が多いのです。
本文に書かれていない内容を含んでいても、結論が一致していると「表現が違うだけで、そう解釈できるかもしれない」と思ってしまうことはよくあります。
特にテスト中は時間に追われていますから、焦っていると余計にそうなりますよね。

ですが、国語で問われているのは、本文の内容を理解しているかどうかです。
本文に書かれていない内容を含んでいる選択肢は、不正解になります。

この不正解の選択肢を探すことで、「本文の内容との不一致がない選択肢」を見つけてください。
本当にあっているのか不安になったとしても、他に残っていなければそれが正解です。

 

全ての選択肢を確認していては時間がなくなりますから、当然、確実にあっている/間違っているとわかる選択肢は初めに答えておきましょう。
正解か不正解かわからない選択肢を判断するときには、本文の内容と照らし合わせ、「不正解の選択肢」を探して消していってください。

時間はかかりますが、選択肢は基本的に本文で出てくる内容に沿って並んでいるので、どのあたりに書かれていたかの見当はつけやすいと思います。

内容一致問題ではぜひ、正解だけでなく、不正解の選択肢を探してください。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

国語ドクター