こんにちは。
受験Dr.の佐倉です。
11月に入りましたね。
11/7に立冬を迎えると、暦の上では冬となります。
これから次第に寒さが増しますので、体調にはお気をつけください。
さて、2/1の受験本番までは残り約3ヶ月。
日の短さと共に残された時間の短さを感じ、焦りと不安が募るころだと思います。
ただ、長い受験期間の最中ですから、何かやらなくてはと焦っているのに何もやる気が起きない、というときもあるのではないでしょうか。
やらなければいけないことはたくさんあるとわかっているのに、たくさんあるからこそやりたくない……というとき。
残念ながら、やる気は待っていても都合よく出てきてくれません。やる気を出そうと思って手を尽くしても、余計に悪化するだけ、などということも。
大切なのは、やる気を出すことではなく、やる気が出なくてもとにかく何かをやり始めることです。
千里の道も一歩から。富士登山だって、山頂を踏破するためには、まずは麓で一歩を踏み出すことが必要なのです。
「とりあえずこれだけ」というものを決めておくと、やる気が出ないときでもスムーズに取り掛かれます。
私は、国語の場合、例えばことわざや慣用句の勉強をおすすめします。
もちろん、配点の割合は読解問題の方が高いですから、読解演習を疎かにして良いというわけではありません。
その上、暗記だけを長時間やり続けても、出題数からして努力が得点に反映されにくいものです。
でも、文章を読んで問題を見て答えを考える、というのは、やる気がないときには手が出しにくいもの。
語句テキストを、数ページだけ、あるいはこの間違えたものだけと決めて取り掛かるのは良いと思います。
取り掛かる際のハードルは、下げられるだけ下げておきましょう。
やる気が出なくてペンも持ちたくないというときは、テキストをパラパラと開いて眺めてください。
それができたら次に、ここ!とページを決めて開きます。
まずはぶつぶつと音読してみましょう。そのページが終わるまでは続けてください。
とりあえずここだけは勉強をしても良いかなと思えたら、本格的に勉強を始めましょう。
「やる気が出ないときはとりあえずこれ」というものを用意しておくと、やる気に左右されずに学習に取り組むことができるので、おすすめです。
また、ことわざや慣用句は、勉強したしテキストでも完璧にしたのに、いざ出題されると「あのテキストに載っていて、ページのこのあたりに書いてあったのに、これの答えがわからない……」という事態に陥ることはありませんか。
ことわざや慣用句は、書き取り練習をする漢字と異なり、言葉か意味のどちらか一方を隠してもう一方を答える、という勉強の仕方が多いと思います。
ですが、ことわざや慣用句にも出題の仕方は様々あります。
適切な意味の記号や空欄になっている一部分を答えさせたり、似た意味の別の語句を選ばせたり。
読解問題の小問で出されたり、大問で出されたりという点でも異なりますよね。
言葉の意味だけを覚えていると空欄補充で答えが書けませんし、言葉だけを覚えても意味を問われたときに正解を選べません。
どちらか一方だけ見て答えられても、不充分な場合があります。言葉と意味、両方を紐づけて覚えることが重要なのです。
語句に限らず暗記が苦手という人は、暗記の方法を他にも試してはいかがでしょう。
読み上げながら書いてみるのはおすすめです。
ことわざや慣用句のような長いものは全て書くと時間がかかるので、漢字だけでも良いと思います。
また、ご家族やご友人と、口頭でクイズのように問題を出しあうのも有効です。
当然、毎日やる気になって勉強ができればそれが一番良いに決まっています。
でも、やる気を頼りに勉強していると、その日の気分によって勉強量に差が出てしまいますよね。
やる気が出ないときは、やる気が出ないときでも勉強できる方法を見つけていきましょう。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。