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投稿日:2025年03月31日

テーマ: 国語

中学受験 国語 答えは悩まずに探すこと

みなさん、こんにちは。

受検Dr.の佐倉です。

本格的に春が始まりましたね。
学校での新学年を前に、落ち着かない様子なのではないでしょうか。

さて、学校での国語のテストは満点をとれるのに試験の記述問題だと全く書けないというお話を、よく耳にします。
受験の問題は難しいのですねと言われることがありますが、原因は単純な難易度だけではないと思うのです。

学校の国語の授業では、本文を何度も読み返して状況を整理し、登場人物がどのような心情なのかを読んでいくことが多いですよね。
テストもそれをふまえた問題が多く、答えを自分で考えて記述しているはずです。

ですが、受験では基本的に、初めて見る文章が出題されます。
当然、制限時間が決まっているので、じっくり読み返してゆっくり悩んでいる暇はありません。
では、受験では一回読んで全てを理解しなければいけないのかと思う方がいるかもしれませんが、実はその必要はありません。
なぜなら、答えのほとんどが本文に書かれているからです。

 

基本的に、中学受験の国語で聞かれるのは、本文に書かれている内容についてです。
試験で大切なのは、どう解釈したかではありません。正しく読めているのかどうかなのです。
「あなたの考え」を聞かれていない限り、答えを自分で一から考える必要はありません。

記述問題は何を書いたら良いかわからないから嫌いだという子でも、本文のどのあたりに答えが書かれているかは答えられることが多いです。
本文から答えを選ぶとなると簡単な問題なのに、自分から難しく考えて混乱してしまうのですね。
算数で答えを導くために途中式を書くのと一緒で、国語も一足飛びに答えを出そうとしては間違える可能性が高くなってしまいます。
本文と設問をヒントにし、順を追って正しい答えを導いてください。

 

そして、本文の中から答えになる部分を見つけたら、解答を記述する前に必ず、それがどこからどこまでの範囲に書かれているのかを確認してください。
解答に必要な内容が不足していて減点になることが何度も続くのであれば、それはミスではありません。重要な手順を飛ばしているだけです。
限られた時間の中で焦って答えるとつい忘れてしまうことですが、このひと手間で得点が変わります。
せっかく正解できる問題なのですから、なるべく失点を減らしていきましょう。

 

そしてこれは、記述問題に限らず、選択肢問題でも言えることです。
設問を読んだ後に選択肢だけで解答を判断する子がいますが、失点のもとです。
解きなおしたら簡単に正解を選べるような問題は、たいていが本文を確認せずに答えたものです。
慣れるまでは時間がかかりますが、今から始めれば受験には間に合いますから、ぜひ今のうちに解き方を改めてしまいましょう。

 

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

国語ドクター