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投稿日:2012年08月04日

テーマ: 算数 / 自由が丘校

夏の課題1 数の性質

夏期講習が始まって10日が経ちました。

復習は進んでいますか?

ブログがなかなか更新できずすみません。これから自分を律するためにも皆さんとお約束します。

「8月に夏の課題として単元ごとに算数のこれぞ!と思える問題を抜粋してあげていく!」と。

 

では、今回は「数の性質」です。ラ・サール中で2013年度出題された問題からいきます。

 

どの位にも1や7の数字があらわれない整数を2から小さい順に2,3,4,5,6,8,9,20,

23,24,25,26,28,29、・・・・と並べます。次の問いに答えなさい。

(1)このような2ケタの整数20,22,23、・・・、99はいくつありますか。

⇒   まず、1ケタでは、7個あります。しかし、20からは「0」がはいりますので、20代に入る数字は8個あります。

それ以降は同じです。

なので、20,30,40,50,60,80,90の7つの場合に分けて、それぞれ8個あるので、

7×8=56   A、56個

 

さてさて、この解き方でいいでしょうか。もう少し工夫はできないでしょうか。または、他の解き方、考え方はないでしょうか。

 

【別解1】

位ごとに場合分けする方法

0~9までの10個の数字のうち、10の位には、0と1と7以外の7個

1の位には、1と7以外の8個を入れることができる。

よって、2ケタの整数は7×8=56個となる。

 

【別解2】

N進法で解く方法

この問題にでてくる数字は、0,2,3,4,5,6,8,9、の8個になっている。・・・ということは?!

これを0~7に対応させると、

0  2  3  4  5  6  8  9

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

0  1  2  3  4  5  6  7

と対応します。ということは、7までしか表現できないので、次の8は2ケタの10になり、

8進法の問題と捉えることができるのです!

問題の20~99は、8進法では、「10」~「77」に対応します。なので、その個数は、

8×7+7-7=56  A. 56個

 

そうすると、

(2)999は何番目の整数ですか。

という問題は、「999」を8進法で表すと「777」なので、8進法の「777」を10進法で表すと、

64×7+8×7+1×7=511 A, 511番目

(3)2012番目の整数は何ですか。

10進法の2012は、8進法では、

 

 

となり、3734です。

これを問題の初めに書いた数字に直すと、3が4に、4が5に、7が9になるので、4945となる。

A. 4945

 

となるのです。 (1)などは、書き出して解いてもよいでしょうが、(2)、(3)のように数がどんどん大きくなると手に負えなくなり

途中で解答が書けなくなるということになります。

ここで、こういった類の問題は、実はN進法の考え方だということを知っておくと、実際問題に出たときに慌てずにすむでしょう。

それでは、自分でも練習してみてください。以下に類題を載せておきます。手を動かして自分で試してみるのが一番の勉強です。

しかも、この前N進法の勉強したよね!A子さん、B君!レッツ、トライです。

0,1,5をそれぞれ何個か用いて作られる数を小さい順に並べると、0.1.5.10.11・・・となる。このとき

(1)初めから数えて27番目の数はいくつですか?

(2)50105は、はじめから数えて何番目の数になりますか。 (聖光学院中 改題)

また、

0,1,2,3,4,5の数字だけを使ってできる整数を小さい順に並べた数の列

1,2,3,4,5,11,12,13,14,15,21,22,23,24,25、・・・があります。

(1)5555は何番目にありますか?

(2)2004番目の数は何ですか? (甲陽学院中)

などあります。

さあ、できたかな。この2問、ぜひやってみて持ってきてください。