夏期講習が始まって10日が経ちました。
復習は進んでいますか?
ブログがなかなか更新できずすみません。これから自分を律するためにも皆さんとお約束します。
「8月に夏の課題として単元ごとに算数のこれぞ!と思える問題を抜粋してあげていく!」と。
では、今回は「数の性質」です。ラ・サール中で2013年度出題された問題からいきます。
どの位にも1や7の数字があらわれない整数を2から小さい順に2,3,4,5,6,8,9,20,
23,24,25,26,28,29、・・・・と並べます。次の問いに答えなさい。
(1)このような2ケタの整数20,22,23、・・・、99はいくつありますか。
⇒ まず、1ケタでは、7個あります。しかし、20からは「0」がはいりますので、20代に入る数字は8個あります。
それ以降は同じです。
なので、20,30,40,50,60,80,90の7つの場合に分けて、それぞれ8個あるので、
7×8=56 A、56個
さてさて、この解き方でいいでしょうか。もう少し工夫はできないでしょうか。または、他の解き方、考え方はないでしょうか。
【別解1】
位ごとに場合分けする方法
0~9までの10個の数字のうち、10の位には、0と1と7以外の7個
1の位には、1と7以外の8個を入れることができる。
よって、2ケタの整数は7×8=56個となる。
【別解2】
N進法で解く方法
この問題にでてくる数字は、0,2,3,4,5,6,8,9、の8個になっている。・・・ということは?!
これを0~7に対応させると、
0 2 3 4 5 6 8 9
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
0 1 2 3 4 5 6 7
と対応します。ということは、7までしか表現できないので、次の8は2ケタの10になり、
8進法の問題と捉えることができるのです!
問題の20~99は、8進法では、「10」~「77」に対応します。なので、その個数は、
8×7+7-7=56 A. 56個
そうすると、
(2)999は何番目の整数ですか。
という問題は、「999」を8進法で表すと「777」なので、8進法の「777」を10進法で表すと、
64×7+8×7+1×7=511 A, 511番目
(3)2012番目の整数は何ですか。
10進法の2012は、8進法では、
となり、3734です。
これを問題の初めに書いた数字に直すと、3が4に、4が5に、7が9になるので、4945となる。
A. 4945
となるのです。 (1)などは、書き出して解いてもよいでしょうが、(2)、(3)のように数がどんどん大きくなると手に負えなくなり
途中で解答が書けなくなるということになります。
ここで、こういった類の問題は、実はN進法の考え方だということを知っておくと、実際問題に出たときに慌てずにすむでしょう。
それでは、自分でも練習してみてください。以下に類題を載せておきます。手を動かして自分で試してみるのが一番の勉強です。
しかも、この前N進法の勉強したよね!A子さん、B君!レッツ、トライです。
0,1,5をそれぞれ何個か用いて作られる数を小さい順に並べると、0.1.5.10.11・・・となる。このとき
(1)初めから数えて27番目の数はいくつですか?
(2)50105は、はじめから数えて何番目の数になりますか。 (聖光学院中 改題)
また、
0,1,2,3,4,5の数字だけを使ってできる整数を小さい順に並べた数の列
1,2,3,4,5,11,12,13,14,15,21,22,23,24,25、・・・があります。
(1)5555は何番目にありますか?
(2)2004番目の数は何ですか? (甲陽学院中)
などあります。
さあ、できたかな。この2問、ぜひやってみて持ってきてください。