新年あけましておめでとうございます。
2017年の幕開けですね。
良いお正月を過ごすことができましたか?
6年生はいよいよとなってきましたね。ラストスパートです、一緒に頑張っていきましょう!
さて、前回の続きとなりますが、
問題をよく読んで答えるということは、どういうことか考えたいと思います。
問題を解くプロセスは、
①問題を読む
②問題を解く方針、道筋を立てる。表や図を書いて調べる。
③式を書いて解く
④答えを出す
と言えると思います。
その中で、今回①の問題をよく読むということについて取り上げます。
問題 (6年下予習シリーズ難関校対策、第4回練習問題集1より)
駅と店を往復する送迎バスが1台あります。駅と店では20分ずつ停車しますが、他ではとまらずに
運行しています。花子さんはバスが駅を出発してから25分後に、駅から店に自転車で向かいました。
途中、駅からの店までの距離の1/3の地点で、店からくるバスとすれ違いました。バスの速さは毎時36㎞、自転車の速さは毎時9㎞で、つねに一定の速さで走るものとします。これについて、次の問いに答えなさい。
(1)バスが店を出発して花子さんに会うまでの時間と、花子さんが駅を出発してバスに
出会うまでの時間の比を最も簡単な整数の比で表しなさい。
この問題では、上記のような進行図を書いてみると、
水色の部分に注目して、
2 という距離をバスで36㎞/時で走っている時の時間と、
1 という距離を花子が9㎞/時で走っている時の時間の比を求めればいいということになります。
ただ、この類の問題は、一般的に、同じ時間でどれだけ進んだか、同じ距離にどれだけ
時間がかかったのかということに注目させる問題が多く、この時期の6年生ですと、
余計にいつものやり方に固執してしまってなかなか言われていることを見出せないかも知れません。
=1:2となります。
2にあたる部分の時間が、①となり、花子が動いた時間は②となります。
つまり距離÷速さがそれぞれかかった時間になったわけです。
A.1:2
(2)駅から店までの距離は何㎞ですか。
(1)で求めた時間の比を利用します。
出あうまでの時間が等しいという式を作ります。
①+①+0.5+20分=②+25分
0.5=5分
①=10分
この式が作れれば、あとは簡単。
ここで言いたかったことは、
(1)の問題にあるように、
一見すると、時間が同じところに注目しがちですが、
この問題は、距離÷速さの比を使わせる問題です。
生徒にやらせてみると、
「あ〜そこか」と意外な感じで拍子抜けの反応を見せる生徒さんが多いです。
読みミスを無くすには、
①思い込みを無くすこと
②そのまま問題で言われていることを図や線分図で整理する
③図形問題は特に、文章のリード文をしっかりと読みながら、分かることを図に書き込む。
④解ける!という強い思いで解く
この4つが必要ではないかと私は考えています。