みなさん、こんにちは。
算数を担当しています佐々木です。
今年の入試を振り返って、算数の先生の中でちょっと話題になったのが、
駒場東邦中の
【1】(4)「今まで算数を学んできた中で、実生活において算数の考え方が活かされて感動したり、面白いと感じた出来事について簡潔に説明しなさい。」
という問題でした。
受験した生徒に聞いてみると、「僕は売買算のことを書いた~」と言っておりました。
「どんなことを?」と突っ込んでみると、「買い物をするときに、利益がどれくらいでとか、値引きされているけど、もとはいくらなのかとか、儲かっているのか考えるから」と言っておりました。将来は経営者か?と思わせる解答で、こちらが感動してしまいました。
2020年に大学入試が変わるということで、そこを意識して出題されたのかもしれません。
記述力、思考力、自分で問題を見抜いて考える力をつけるということが問われているのかもしれませんね。
日常に目を向けるということは、大事なことだと思います。
日々勉強していることが、どこで役に立つのか。
算数なんて足し算、引き算さえわかればいいじゃーんと言われることが多いですが、
算数、数学は様々な「考えのもと」が詰まっていると思います。
初めを正しいとして次々とその後を証明していく「帰納法」
一旦否定しておいて、矛盾を見つけて証明する「背理法」
などなど。高校で証明問題をやっているとき、そういう考え方があるのか!と
感動したことを覚えています。
それがいま役立っているかはわかりませんが、役立てようとすることはできると思います。
だから学んで知っておくということは大事なんでしょう。
小学生のころ、学校に行く途中でやっていたことがあります。
通学路に坂があったのですが、その坂に車のすべり止めだと思いますが、丸い模様がついていました。
その丸い模様のつけ方の規則性を毎日探っていたのです。
あと、道路の横にある黄色と白のマークが何個おきに塗られているかというのも
数えたりしていました。下ばかり向いていたんですね(笑)
皆さんもやってみてください。
学校に行く途中にいろいろありますよ。規則的に並んでいるものや、
車のナンバーを使って、足したり引いたり割ったりかけたりして10にするゲームなど。
さて、
本日は、3月23日なので、その数字にちなんだ遊びを紹介いたします。
323は前から読んでも、後ろから読んでも323ですね。
こういう数字を俗に「とまと数」と言います。
では、
323-232=?
434-343=?
858-585=?
なんでしょうか。
答えは、
323-232=91
434-343=91
858-585=273
ですね。何か規則性はないでしょうか?
または、上2つと下1つの式の違いはなんでしょうか。
ヒントは、
例えば、646-464=182です。
91と182は、2倍の関係になっています。
わかりましたか。
323や434は差が1の数字が2つ使われています。
646は6と4の差が2になっています。
そうすると、91の2倍の差になっているということがわかります。
また、858は8と5の差が3になっているので、91の3倍の差で273になっています。
ほかの数字でも試してやってみてください。
本当にそうなっているのか、自分で手を動かして確認してみましょう。
そして、なぜ91という数字がでてくるのでしょうか。
これはちょっと考えてみてください。
身近にあるものに目を向けて、あれ?どうして?と日ごろから考えること、
そして自分で解決してみようと試みることが大事だということを
今回のメッセージとしたいと思います。