こんにちは、算数を担当しております佐々木です。
さー!いよいよ、夏休みですね。
どんな計画を立てていますか?
学校がお休みで、自分の時間がたくさんあります!
有効活用していきましょう!
さて、本日は、単位換算についてお話しいたします。
単位換算の問題って、皆さん苦手ですよね?
と、決めつけてはいけませんが、
苦手意識を持っている生徒さんが多いように感じます。
苦手というより、正答にたどり着かない、
わかっているのに一桁間違えてしまうなどなど、
そういったミスが多いのではないでしょうか。
単位換算と言ってもいくつかありますが、
本日は、「速さ」について、お話ししたいと思います。
そもそも、「速さ」ってなんでしょうか?
「Aくんより足が速い」とか「遅い」というのは、
どうやって決まるのと聞くと、
「学校で50m走やった!」とか「僕、クラスで一番だった」とか
「私、今度リレーの選手なんだー」と、
どや顔。
で、速いとか遅いってどうやって決まったの?
と再度聞き返すと、
「50m、9.6秒だったけど、A君は、8秒台だった」とか、
「80m走で、7秒台だしたよ」という
具体的な答えが返ってきます。
じゃ、速さって何で決まるんだろう。
50mって距離だよね。
9.6秒って時間だよね。
そう、それだけですね!
考えるのは、「距離」と「時間」だけです。
では、「距離」には、㎝、m、kmという単位があります。
また、「時間」には、秒、分、時間という単位があります。大まかに。
単位変換の時に、問題文に書かれている単位をしっかりと確認して
問題を解き進める必要があります。
ただ、速さの単位変換は、意味を考えれば簡単です!
秒速□m・・・・1秒間にどれだけ進むのか
分速□m・・・・1分でどれだけ進むのか
時速□km・・・・1時間でどれだけ進むのか
その距離を出せばいいのです。
例えば、突然ですが、
ウサイン・ボルトってご存知ですよね。
100mを9.58秒(世界新記録)で走ります。
ということは、100÷9.58=10.43m/秒
つまり、1秒間に10m強進んでいるということになります。
すごいですよね!!
1秒で10mも先に行ってしまうとは!
で、男子マラソンで世界記録のキメットは、
42.195kmを2時間2分57秒で走ります。
これって、どのくらいすごいことなのでしょうか。
秒速でボルトと比べたいと思います。
長さの単位を変換します。
42.195km=42195m (kmからmに変換)
次に時間の単位を変換します。
2時間2分57秒
2時間=120分
↓
120分+2分=122分
↓
122分×60=7320秒
↓
7320秒+57秒=7377秒
(時間から秒に変換)
つまり、
42195m÷7377秒=5.72m/秒
うーん、惜しい。
ボルトは10.43mなので、届きません。
しかし、秒速では確かにボルトには敵いませんが、
それにしてもすごい速さで、42kmも走っているのですね。
1秒に5.72m
100m走にすると、100÷5.72=17.4秒
秒速5.72mは、時速に直すと、×60×60÷1000=×3.6なので、
20.592km/時
よく、マラソン中継で選手の横を自転車で走っている人がいますが、
結構、自転車で全速力でも追いつかないような光景を見たことがありますよね。
それくらい速いってことです。
しかもその速さを42kmも続けるスタミナ。
マラソン選手って本当にすごいなと思います。
それでは、本日は、これくらいに致します。