こんにちは、算数を担当しております佐々木です。
いよいよ
6年生は、帰国入試も始まり、2月に向けての出願も始まってきましたね。
緊張の2か月が始まります。一緒にラストスパートかけて頑張っていきましょう!
もちろん、5年生、4年生以下も、新しい学年に向けての総まとめ。
大事な時期に入ってきます。隣にいるのでいつでも頼ってくださいね。
本日は、数と規則性についてお話いたします。
数列にはいろいろなルールや規則性があり、自分で発見できると楽しいものです。
例えば、
1,1,2,3,5,8,13,21, 34・・・・・・
などは、よくご存じのフィボナッチ数列
簡単に言うと、
「直前の2項を足した数を並べていく」
という規則性ですよね。
1+1=2
1+2=3
2+3=5
3+5=8
・・・・
と。
また、前前項÷前項を計算すると、
1÷1=1
1÷2=1/2=0.5
2÷3=2/3=0.66666…
3÷5=3/5=0.6
5÷8=5/8=0.625
8÷13=8/13=0.615…
13÷21=13/21=0.619…
というように前々項÷前項=黄金数-1に近づいていくということがわかっています。
黄金比というのは、
人間が心地よい、美しいと感じる比率と言われています。
デザインなどでよく用いられています。
黄金数は、
黄金比率は、
長方形のたて対横の比が、
だいたい1:1.6=5:8(5÷8=0.625)が、しっくりくる大きさになっています。
更に、
前項÷前前項にしてみると、
1÷1=1
2÷1=2
3÷2=1.5
5÷3=1.666666…
8÷5=1.6
13÷8=1.625
21÷13=1.615384615…
34÷21=1.619047619…
というように、1.6180339887…の黄金数に近づいていきます。
規則的に並んでいる数字に何か規則がないかな?という思いで見てみると、
問題ももっと楽しく解けるはず??
また
数字の特徴を生かすと、
4×4×4 × 4×4×4 × 4×4×4
という問題が出たとしても、
「4×4×4=8×8」
4=2×2
4×4×4=2×2 × 2×2 × 2×2
=2×2×2 × 2×2×2
=8×8
ということに気付けば、8×8=64なので、64×64×64をするだけで済みます。
4を9回かけるよりも少し速いのではないでしょうか。
更に、
三角数を皆さんご存知だと思いますが、
奇数の数が並ぶ三角数を考えてみたいと思います。
各段の和に何か規則性はないでしょうか?
実は、
1=1×1×1
8=2×2×2
27=3×3×3
64=4×4×4
ということが分かれば、10段目に並んだ数字の和?と聞かれても、
わざわざ10段目の一番左や右を求めなくても、
10×10×10=1000と出すことができます。
では、
偶数になったらどうでしょうか?
各段の和に何か規則性はないでしょうか。
ヒントは、先ほどの奇数を参考にしてみてください。
2=1×1×1+1
10=2×2×2+2
30=3×3×3+3
68=4×4×4+4
というように、奇数の各段の和にそれぞれの段数を足すと求められます。
このように、
数には何かルールが隠されているのではないかと考えてみると、
計算が楽になったり、
視点を変えてみることができるようになり、
考え方が広がる→思考力がつくということになります。
各学校の入試問題も、根本原理をうまく誘導して
問題に盛り込んでいることが多いです。
それでは、また次回のブログでお会いいたしましょう。