こんにちは、算数を担当しております佐々木です。
春期講習が終盤に差し掛かり、成果を試す大きなテストがやってきます。
テストでは、次のことを心掛けてください。
① 問題文をちゃんと読む。
② 何を使って解くかを見定めてから解き始める。
③ 問題文にでている条件を使っているか確認する。
例えば、
1日目は、A店では570個、B店では190個の品物Xをそれぞれ仕入れて、異なる定価をつけて売り出しました。B店がつけた定価はA店がつけた定価の1.4倍でしたが、どちらのお店でも品物Xはすべて売ることができ、出た利益は2店ともに同じ金額でした。
(1)A店がつけた定価は、品物Xの仕入れ値の何倍ですか。
2日目は、A店では品物Xを□こ仕入れて1日目の定価5%引きで売ったところ、すべて売ることができ、1日目と同じ金額の利益がでました。B店では、A店よりも40個多くの品物Xを仕入れて1日目の定価の3割引きで売ったところ、やはりすべて売ることができ、1日目よりも3000円多くの利益を出すことができました。
(2)□にあてはまる数はいくつですか。
(3)品物Xの1個あたりの仕入れ値は、いくらですか。
問題文、長いですよね。
しかも、なぜか(1)と(2)の間が空いてますね。
生徒さんは、この間が空いているということをあまり意識しないで、問題を解き始めるんですが、
実は、この間、かなり重要です。
実は(1)は、アの部分だけを読んで解きます。というか、解けます。
下の部分の条件は必要ないのです。
それでは、本日は、解く手順を示していきます。
① 問題文をちゃんと読む。
②何を使って解くかを見定めてから解き始める。
A店では、570個、B店で190個仕入れて利益が2店とも同じということから、
個数の比を求めて、1個当たりの利益に当たる金額の比が個数の逆比になるということつかって
解きましょう。
③問題文にでている条件を使っているか確認する。
今度は、こちらを意識します。問題文にある
「B店がつけた定価はA店がつけた定価の1.4倍でした」
この条件を利用し、①②⇒③の手順で解いていきます。
それでは、次に(2)は、
イの部分を使って解き進めます。
(2)まずA店だけに注目して解いてください。
問題文の「2日目は、A店では品物Xを□こ仕入れて1日目の定価5%引きで売ったところ、すべて売ることができ、1日目と同じ金額の利益がでました。」
ここまでで、やはりまた、「同じ金額の利益」
とでているので、1個当たりの利益の比と個数の比が逆比を利用します。
(3)今度は、
「B店では、A店よりも40個多くの品物Xを仕入れて1日目の定価の3割引きで売ったところ、やはりすべて売ることができ、1日目よりも3000円多くの利益を出すことができました。」
という文章のところを使って解きます。
(2)で求めたA店の個数を利用します。
そして、1日目の利益よりも3000円多いということに注目して解き進めていきます。
皆さん、いかがでしょうか。
まずは、この手順で解いてみてください。
答えだけ載せておきますね。
(1)1.25倍 (2)760個 (3)80円
次回は、こちらをより具体的に解説いたします!