こんにちは。算数を担当しています佐々木裕子です。
本日は、
情報量が多い問題に対して、どう対処するのかについて
お話しいたします。
桐蔭学園中等教育学校で本年出題された問題を紹介しながら
進めていきます。
赤、黄、緑の3色のシールがあります。どの色のシールにも、まる、星、ハートの3種類の形があります。そして赤色のシールは31枚、黄色のシールは19枚、緑色のシールは26枚あることがわかっています。また、まるのシールは23枚、ハートのシールは16枚、赤色でまるのシールは8枚、黄色で星のシールは12枚、緑色でハートのシールは4枚、赤色で星のシールは17枚あります。次の問いに答えなさい。
(1) シールは、全部で何枚ありますか。
(2) 星のシールは、全部で何枚ありますか。
(3) 緑色でまるのシールは、全部で何枚ありますか。
どのように考えて求めたのか、式や考え方も答えなさい。
という問題が出ました。
文章は長いですが、解く上ではそこまで難問ではないと思います。
この問題の中には、次の情報が与えられています。
赤、黄、緑という色の情報
そして、そのそれぞれの色にまる、星、ハートの形をしているという情報
この時点で6つの情報が出てきました。
さらに、読み進めると、それぞれの枚数が書いてあります。
この6つの情報と、それぞれの枚数を1発でみてわかるようにするには、
どうしたらよいでしょうか。
答えは、
「表」にする
簡単ですね。
表は皆さんの周りでは、小学校1年生になって初めてもらう「時間割表」などが
あるのではないでしょうか。
たてに読んでいく列と横に読んでいく行があります。
たてと横で表せるので便利です。
時間割表の読み方は皆さんわかりますよね?
水曜日の3時間目は?
金曜日の6時間目は?
って言われて答えられますよね。
それが表です。
情報整理問題の解説
この問題も、たてと横を使います。
横の行に赤、黄、緑の色を入れて、たてに形別にいれていきます。
5行5列の表を作り、問題文にある人数を入れていきます。
① 青枠のところ
② 赤枠のところ
③ 緑枠のところ
を埋めます。
(1)⇒31+19+26=76 答え76枚
(2)☆のシールは、76-(23+16)=37枚
答え37枚
(3)緑でまるのシールを求めていきます。
緑で星の形が
37-(17+12)=8枚
となるので、今度はたてに見ていくと、
緑は26人持っているので、
26-(4+8)=14枚
このように、どんどん問題に書いてあることを埋めていきながら、求めることができるところを
探していきます。
問題文を正確に読み取り、
そして、情報が多い場合、「整理」するという方法を使うようにしていきましょう。
「整理」の仕方には、表や面積図、線分図、図、絵、〇で表すという方法があるのではないでしょうか。
目で見えるようにして、解く、これが大事です。
本年度の入試で、表を使って解かせる問題が例年より多かったように感じました。
桐朋第1回【4】の問題も表の利用です。【合否を分けた一題】でご紹介していますので、
是非ご一読ください。