こんにちは。算数を担当しています佐々木裕子です。
本日は、「計算ミスシリーズその2」と題して、似ている数字のミスについて
お話し致します。
①18×5=□ ②15×8=□
間違いなくできましたか??
答えは、①90 ②120
です。
こちらのミスで多いのが、18×5を120としてしまうミスです。
計算に自信のある生徒さんほどこのミスが多いです。
というのは、15×8=120を暗記しているからです。
「暗記」が悪いわけではありません。
そうではなく、暗記するからには、
正確に暗記するということです。
更に、問題を解くということは、常に、慎重さが必要であるということです。
では、こちらはどうでしょうか。
③13×4=□ ④14×3=□
これもミスの多い数値になります。
解答は、③52 ④42です。
それでは、次の問題に挑戦してみてください。
(2) 12.9÷0.3―4.3×7.5+43×0.25=
(3) 90+10×(90―□)=900
(4) 3+14×(17―□×2)=45
以上の4問ですが、
5年生ですと6分、6年生ですと5分以下でやってみましょう!
答えは、
↓↓
解答:(1)5 (2)21.5 (3)9 (4)7
いかがでしょうか。
この4問をどのような視点で解きましたか。
「視点」というのは、目的を見つける「視点」です。
つまり、考えて解いたかどうかということです。
計算問題はだいたい模試や入試問題ではじめの【1】で出題されます。
そのときに、とにかく、計算ミスをしないよう気を付けて解く
ということは大事ですが、それよりも、
問題を解き進める前に「何か隠されていないか」と疑うこと
例えば、
(1)(2)は、ひたすら左側から計算するのではなく、
①似ている数字に気づけたか
②まとめることができたか
ということです。
(3)(4)は、
①逆算の順番を間違えなかったか
②13×4 14×3を間違えなかったか
ということになります。
(1)は、「1.25」と「12.5」が似ている
そして、12.5は1.25の10倍なので、ひとまず「1.25」を利用する。
34×1.25―3×1.25×10に変形し、1.25でまとめて
(34―30)×1.25=4×1.25=5となります。
(2)は、全部の式に共通する数字は、このままでは無いように見えますが、
12.9÷0.3を計算すると、43という数字がでてきます。
このことに気づくと、
43―4.3×7.5+43×0.25となり、
この「43」でまとめることができます。
そうすると、
43×(1―0.75+0.25)=43×0.5=21.5
となります。
(3)(4)の計算のポイントは、
まずは、□の位置を意識し、逆算を間違えなかったかということです。
□がー、÷の後ろにある場合、逆算はやはりひき算、わり算になります。
例えば、
ア.□―4=6
イ.6―□=2
アは□=6+4=10
イは□=6-2=4となりますよね。
□の位置によって逆算の式が異なるということを意識しておきましょう。
たし算、かけ算の逆算は□の位置が前でも後ろでも逆算の式は変わりません。
(3)は、
900―90=810 810÷10=81 90-81=9
(4)は、
45-3=42 42÷14=3 17-3=14 14÷2=7
となります。
計算問題も、ポイントがあります。
「見抜くべきものがある」という意識で問題にまずは当たるようにしていきましょう。
ただ、ただ、計算をするのではなく、
問題を解く上で「騙されないぞ」と思って、解くことを心掛けてください。
「計算問題」と一言で言ってもまだまだあります。
引き続き、ブログでピックアップしていきます!