こんにちは。算数を担当しています佐々木裕子です。
本日は、「平面図形」でよく聞く「補助線」について
お話し致します。
補助線を引いてみてごらん
と言っても、
どこに引いていいかわからないという答えが返ってきます。
ということは、何を見つけたらいいかが分かってないからではないかと
考えます。
じゃ、何をみつけたらいいか
角度を求める問題は、
二等辺三角形(かなり頻繁)、正三角形(まぁまぁ頻繁)、三角定規(稀かな)
くらいの割合で、これらの三角形が隠れています。
例えば、この上図で、
角Dの大きさを求めなさいという問題があったとすると、
どうでしょうか。
角度を求めるので、
子どもたちは、四角形の内角の和をすぐに思い出します。
たぶん、すぐに、・・・思い出してくれると思いますが、
ただ、この問題は角Aが分かっていません。
四角形の内角の和が360度だから、360-90-90-A・・だけと、
AがやっぱりわからないとDはでてきません。どうしよう。
何のヒントも他に載っていません。
じゃ、もう発想を変えるしかありません。解くアプローチを変えるのです。
問題をよく見てください。
辺の長さがたくさん書いております。
(「問題をよく見る」ということも、本当に大事です。
与えられている情報を真の意味で自分の頭に取り入れて、その情報を利用し問題を解くことを考えてください。)
なぜ、辺の長さがたくさん書かれているのか
と、そういう疑問を持ってほしいと思います。
辺の長さから角度って出せなかったかな?
そうそう、長さがわかって角度が分かるのは・・・正三角形??
でも、長さが同じもので三角形にはなっていないような・・・
じゃ、一本補助線をどっかに引いて、この10㎝とか16㎝とかいかせないかな。
という、思考のプロセスです。
Dから辺ABに向かって辺BCに平行に直線を引きます。
辺ED=10㎝です。
また、辺AE=16-6=10㎝になります。
ということは、三角形AEDは直角二等辺三角形になります。
ここで、三角定規の直角二等辺三角形(45度、45度、90度)がみつかります。
(先ほどは稀と書きましたが、すぐにでてきましたね。)
角ADE=45度、角EDC=90度、
角D=45+90=135度
このように、「見つけるべき図形」というものがあります。
隠れている図形を探すには、まずは何が隠れているかをインプットしましょう。
そんなに多くないです。
知っている図形というのは、基本は8種類だけです!
①正方形、②長方形、③平行四辺形、④台形、⑤ひし形
⑥三角形(二等辺三角形、正三角形、三角定規の3つは超特別)
⑦円、⑧おうぎ形
だけです。8種類だけです。
とにかく、この8種類を見つける、探し出すということを
思い出しながら問題に当たってほしいと思います。
面積を求めるとき、角度を求めるとき、それぞれ探す図形は違いますが、
「探すべき図形」はあります。
それを頭に入れてトレーニングしていきましょう。
補助線は何のために引くのか⇒知っている図形を探すためです!