皆さんこんにちは。
受験ドクターのパズル大好き講師、澤田重治です。
塾の講師になって、すでに四半世紀以上――
これまでにも、様々なお子様を指導させていただいてきた私ですが、
未だに指導が難しいことがいくつかあります。
その一つが、「発想力を鍛える」ということでしょう。
では、私自身の発想力は、いったいどこで鍛えられたのか?
その答えは、おそらく「パズル」だと思います。
昔からなぞなぞやパズルの類は大好きでしたし、今でも、暗号などを解いていくような
スマホの「脱出ゲーム」でよく遊んでいます。
否が応でも発想の転換を求められるパズルの世界に慣れてくると、
「目の前の難問も発想を変えれば易しくなるはずだ」
と思えるようになるのです。
ということで、この「パズルで鍛える発想力」シリーズでは、
頭を柔らかくするためのパズル問題をご紹介します。
ぜひ、遊び感覚でチャレンジしてみてください。
問題[1] 次の数列の□にあてはまる数字を答えなさい。
1,2,3,5,4,4,2,□,2,2,3,4,5,7,6,……
【ヒント】
パズルとしては割と有名な問題の部類だとは思いますが、
発想が凝り固まった大人には、やや難問かもしれませんね。
念のため申し上げておきますが、これは「パズル」であって、算数・数学ではありません。
ですから、差を求めてみても、何も規則性はでてきませんよ。
あえて科目でいうなら、「国語」の問題ということになるでしょうか……。
正解は、このブログの最後にまとめて掲載します。
スクロールせずに、ぜひとも考えてみてください!
問題[2] 次の数列の□にあてはまる数字を答えなさい。
1,2,3,3,2,3,4,5,3,□,3,4,5,5,4,……
【ヒント】
この問題は、発想という意味では問題[1]が多少のヒントになるかもしれません。
ただし、こちらは「国語」ではありませんよ。
一番近いのは……しいて言えば、やはり「算数」なのでしょうね。
ぜひ、悩んでみてください。
えっ? もう分かってしまいましたか? ――アタマ柔らかいですね!
こちらも正解は最後に記載します。
問題[3] 次の数列の□にあてはまる数字を答えなさい。
1,□,1,0,1,0,1,1,0,1,0,1,1,9,1,……
【ヒント】
一見すると2進法みたいですが、14番目で突然出現する“9”。
もちろん、この“9”が重大なヒントになります。
ほとんどが“0”か“1”であるもの……きっと皆さんもご存知のはずですよ。
もう少しヒントを出すなら、ある数列の一の位だけを並べたものだということです。
お分かりになりましたか?
正解発表
では、答え合わせをしていきましょう!
問題[1] 正解は、“2”です。
【解説】 1から順に、数字を漢字で書いてみます。
一,二,三,四,五,六,七,八,九,十,十一,十二,十三,十四,十五,……
そして、これらの漢字の画数を調べて順に並べると、
1画,2画,3画,5画,4画,4画,2画,2画,2画,2画,3画,4画,5画,7画,6画,……
そうです。
この数列は、漢数字の画数になっていました。
問題[2] 正解は、“2”です。
【解説】 こちらも「画数」ではあるのですが、今度はローマ数字でした。
Ⅰ,II,III,IV,V,VI,VII,VIII,IX,X,XI,XII,XIII,XIV,XV,……
このローマ数字の、直線の本数を数えていきます。
1本,2本,3本,3本,2本,3本,4本,5本,3本,2本,3本,4本,5本,5本,4本,……
ローマ数字の書き方のルールも、せっかくですからこの機会に覚えておきましょう。
問題[3] 正解は、“8”です。
【解説】 1ヶ月の日数の、一の位だけを並べた数列です。
1月 → 31日 → 1
2月 → 28日 → 8 ※平年
3月 → 31日 → 1
4月 → 30日 → 0
5月 → 31日 → 1
6月 → 30日 → 0
7月 → 31日 → 1
8月 → 31日 → 1
9月 → 30日 → 0
10月 → 31日 → 1
11月 → 30日 → 0
12月 → 31日 → 1
1月 → 31日 → 1
2月 → 29日 → 9 ※うるう年
3月 → 31日 → 1
本来、この数列だけでは、2月が“8”になるか“9”になるか分かりません。
しかし、翌年の2月を表す14番目の数字がうるう年を表す“9”であることから、その前年が平年であることが確定するのです。
いかがですか? お楽しみいただけましたでしょうか?
算数を解くための「発想」も、様々な可能性を模索する中から生まれてくることが多いものです。
楽しみながら、発想力を鍛えていきましょう!