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投稿日:2016年12月26日

テーマ: その他

パズルで鍛える発想力①「変な数列」

皆さんこんにちは。

受験ドクターのパズル大好き講師、澤田重治です。

 

塾の講師になって、すでに四半世紀以上――

これまでにも、様々なお子様を指導させていただいてきた私ですが、

未だに指導が難しいことがいくつかあります。

その一つが、「発想力を鍛える」ということでしょう。

 

では、私自身の発想力は、いったいどこで鍛えられたのか?

その答えは、おそらく「パズル」だと思います。

昔からなぞなぞやパズルの類は大好きでしたし、今でも、暗号などを解いていくような

スマホの「脱出ゲーム」でよく遊んでいます。

 

否が応でも発想の転換を求められるパズルの世界に慣れてくると、

「目の前の難問も発想を変えれば易しくなるはずだ」

と思えるようになるのです。

 

ということで、この「パズルで鍛える発想力」シリーズでは、

頭を柔らかくするためのパズル問題をご紹介します。

 

ぜひ、遊び感覚でチャレンジしてみてください。

 

 

問題[1] 次の数列の□にあてはまる数字を答えなさい。

1,2,3,5,4,4,2,□,2,2,3,4,5,7,6,……

 

【ヒント】

パズルとしては割と有名な問題の部類だとは思いますが、

発想が凝り固まった大人には、やや難問かもしれませんね。

 

念のため申し上げておきますが、これは「パズル」であって、算数・数学ではありません。

ですから、差を求めてみても、何も規則性はでてきませんよ。

 

あえて科目でいうなら、「国語」の問題ということになるでしょうか……。

 

正解は、このブログの最後にまとめて掲載します。

スクロールせずに、ぜひとも考えてみてください!

 

 

問題[2] 次の数列の□にあてはまる数字を答えなさい。

1,2,3,3,2,3,4,5,3,□,3,4,5,5,4,……

 

【ヒント】

この問題は、発想という意味では問題[1]が多少のヒントになるかもしれません。

ただし、こちらは「国語」ではありませんよ。

一番近いのは……しいて言えば、やはり「算数」なのでしょうね。

 

ぜひ、悩んでみてください。

えっ? もう分かってしまいましたか?  ――アタマ柔らかいですね!

 

こちらも正解は最後に記載します。

 

 

問題[3] 次の数列の□にあてはまる数字を答えなさい。

1,□,1,0,1,0,1,1,0,1,0,1,1,9,1,……

 

【ヒント】

一見すると2進法みたいですが、14番目で突然出現する“9”。

もちろん、この“9”が重大なヒントになります。

ほとんどが“0”か“1”であるもの……きっと皆さんもご存知のはずですよ。

 

もう少しヒントを出すなら、ある数列の一の位だけを並べたものだということです。

お分かりになりましたか?

 

 

 

正解発表 

 

では、答え合わせをしていきましょう!

 

問題[1] 正解は、“2”です。

【解説】 1から順に、数字を漢字で書いてみます。

一,二,三,四,五,六,七,八,九,十,十一,十二,十三,十四,十五,……

 

そして、これらの漢字の画数を調べて順に並べると、

1画,2画,3画,5画,4画,4画,2画,2画,2画,2画,3画,4画,5画,7画,6画,……

 

そうです。

この数列は、漢数字の画数になっていました。

 

 

問題[2] 正解は、“”です。

【解説】 こちらも「画数」ではあるのですが、今度はローマ数字でした。

Ⅰ,II,III,IV,V,VI,VII,VIII,IX,X,XI,XII,XIII,XIV,XV,……

 

このローマ数字の、直線の本数を数えていきます。

1本,2本,3本,3本,2本,3本,4本,5本,3本,2本,3本,4本,5本,5本,4本,……

 

ローマ数字の書き方のルールも、せっかくですからこの機会に覚えておきましょう。

 

 

問題[3] 正解は、“”です。

【解説】 1ヶ月の日数の、一の位だけを並べた数列です。

1月 → 31日 → 1

2月 → 28日 →  ※平年

3月 → 31日 → 1

4月 → 30日 → 0

5月 → 31日 → 1

6月 → 30日 → 0

7月 → 31日 → 1

8月 → 31日 → 1

9月 → 30日 → 0

10月 → 31日 → 1

11月 → 30日 → 0

12月 → 31日 → 1

1月 → 31日 → 1

2月 → 29日 → 9 ※うるう年

3月 → 31日 → 1

 

本来、この数列だけでは、2月が“8”になるか“9”になるか分かりません。

しかし、翌年の2月を表す14番目の数字がうるう年を表す“9”であることから、その前年が平年であることが確定するのです。

 

 

 

いかがですか? お楽しみいただけましたでしょうか?

 

算数を解くための「発想」も、様々な可能性を模索する中から生まれてくることが多いものです。

楽しみながら、発想力を鍛えていきましょう!

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