みなさん、こんにちは。受験ドクターの清水栄太です。
今週から多くの学校は夏休みに入りますね。
ということは…
そうです!
いよいよ、受験生にとって「天王山」である夏期講習に入ります!
中学受験の学習を長期間行うことができる最後の40日間です。
約40日間…
かなり長いですね。
この40日間をしっかりと活用して、目標達成ができる夏期講習にしていきしましょう。
また、40日間は非常に長いです。
外気の暑さと室内のクーラーの寒さによる気温差が体調に大きな影響を与えます。
こまめな水分補給と体温調整をしっかりと行い、体調を崩すことなく40日間を過ごしましょう。
体調管理も立派な受験勉強の一つです。
さて、今回私がご紹介するのは、社会科の一問一答に関する
「夏期講習の学習を実りあるものに!すぐに実践!一問一答から一問三答へ!」です。
これから行っていく夏期講習の学習にこの方法を取り入れることで、より効率的な学習が期待できます。
これから夏期学習に取り組むにあたって
「受験の天王山、しっかりと勉強して何とか偏差値を上げたい」
「この夏は徹底した基礎固め」
「各単元の総復習をしないと」
といったお考えをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「基礎固め」というと、一問一答形式の問題を繰り返し解く
あるいは、塾で出される宿題をとにかく取り組む
といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
一問一答形式の問題といえば
という形式が一般的であるかと思われます。
今回はこの一問一答を一問三答にして、夏期講習の学習の定着度・効率を高めていきましょう。
上記に挙げたような一問一答が多く載っているプリントを毎日解いていくかと思いますが、
多くの場合…
のように、〇付けと直しをして終わりかと思います。
(※直しや〇付けは必ずセットでその日のうちに行いましょう。解きっぱなしは厳禁です!)
そして、同じ問題や、少し内容を変えたものを、何度も何度も繰り返し練習されているかと思います。
この練習をより効果的に、かつ取り組む回数を少なくするために、
この一問三答を実践してみましょう。
色が付いている部分は何だと思いますか?
これは、「答えを導くためのキーワード」なのです。
多くの入試問題では、こういった一問一答形式の場合、「答えを導くためのキーワード」が2つ以上ある場合が一般的です。
(問題文中にキーワードが一つの場合、もう一つのキーワードは、設問、リード文、資料、図に書かれていることが多いです。)
答えの語句を1つ書いて「おしまい!」
「よし!宿題おわった!」
ではなく…
「答えを導くキーワード」を確認して、知識を結び付けて考えるようにしましょう。
解答をただ写す作業にさせないことが演習をするうえで大切なポイントです。
「夏でも涼しいからキャベツが育ち、そういった場所で育てることを高冷地農業というんだ」
といったかたちで確認することを1問ごとに行いましょう。
これを1問1問繰り返し行っていくことで、作業的な演習になることを防ぎ、定着度が高くなり、
類問を解く回数が少なくなります。
一問一答形式で「答えを導くためのキーワード」を抽出することに慣れてきたら、
他の問題形式でも実践してみましょう。
夏期講習に過去問演習にすでに入っているお子さんはこの一問三答を〇付け後に実践してみてください。
下記の例を見てください。
緑が問3、青が問4の「答えを導くためのキーワード」です。
では続いて、この問題の間違え直しの例を見てみます。
ただ解き、〇付けと直しだけでは中々効果は上がりません。
このように「答えを導くためのキーワード」を収集して、「知識どうしの結びつき」を増やしていきましょう。
ほんのひと工夫するだけで、「成果のある学習」につながっていきます。
速読法の記事でもお伝えしましたが、「継続は力なり」です。
一回だけではなく、夏期講習が終わるまで毎回の演習で試してみましょう。
夏期講習明けにその成果がきちんと見えてきます。
以上、「夏期講習の学習を実りあるものに!すぐ実践!一問一答から一問三答へ!」でした。
これを実践して実りある夏期講習にしてください。
頑張る皆さんを応援しています!