皆さん夏期講習お疲れ様でした!
約40日間実りある学習ができたかと思います!
この時期になるといよいよ過去問に入るぞ!というご家庭も多いはずです。
そして、過去問に関する質問が多くなってくる時期でもあります。
今回は国語の過去問を最大限活用するための4つのポイントについてご紹介します。
過去問を入手されてみなさんは
まず、どこを見ますか?
おそらく合格者平均点などの点数かと思います。
「結構平均点が高いな」
「国語だけ低いな…」
過去問を購入されているということは実際に受験する学校の可能性が高いですから、
当然、得点や合格点に注目することが多いのではないかと思います。
「合格するためにどのくらいの得点をとればよいのか」ということや、目標点を設定することは重要です。
ですが、過去問を解く目的は点数以外にもあります。
得点以外の過去問を解く主な目的を挙げてみましょう。
①志望校の出題傾向を掴む → どのような問題が出題されるのか
②志望校の過去問に沿って対策を練る → 進め方や得点方法
③志望校の傾向に解き慣れる → 志望校のパターンを身に付け、ペースに慣れておく
これらを理解することで合格に大きく近づいていきます。
では、上記に挙げた目的を達成するための、ポイントを説明していきます。
●得点はまず受験者平均から
合格者平均をみて得点が1回目から超えていることは少ないと思います。
合格者平均の欄をみて得点が届いていないと多少なりとも
落ち込むことがありますよね。
しかし、よく考えてみてください。
合格者平均点とは「2月の6年生でかつ合格した人の平均点」です。
つまり、「日々の演習や過去問、模試で多くの練習を重ねて仕上がった状態の受験生の得点」
です。
そう考えると、まずは、受験者平均点を最初の目標点数としてとらえると良いでしょう。
この目標点数をクリア出来たら、他教科との得点のバランスを考えて次の目標点数を設定すると良いでしょう。
●解答用紙を覚える/解答用紙の形式に注意する
一見するとただ答えを書くための欄に見えますが、「解答用紙」はとても大切な働きをしています。
例えるなら、解答用紙は『地図』のような働きです。
解答用紙を見ると
①問題の量(大問数や記述式問題の字数、出題される問題数など)
②問題の出題傾向(選択肢が中心、書きぬきや記述がバランスよく出題されている、知識問題の比重が高いなど)
が一目でわかるのです!
ですから、解答用紙を過去5年分程度見ておくことで、受験校の出題傾向に慣れることができますし、急な傾向変更(問題量の増加など)が入試本番であったときにも、あらかじめ時間配分の変更などの対策が立てやすいのです。
具体的には以下の点を把握しておきましょう。
・大問の数
・解答欄のかたち
・記述問題の字数
・大問ごとの問題数
・知識問題の数
また、解答用紙は実寸大にコピーして使用すると良いでしょう。
※解答用紙は各過去問の出版社が作成しているものになりますが、本物の解答用紙を参考にして作成されています。
●「時間」に目を向ける
まずは、志望校や受験校の制限時間を確認します。
(多く場合は50分が中心、そのほか60分、45分、40分です)
そして次は、解いている時間を把握しましょう。
国語は他の教科に比べると、2回、3回と繰り返し解くことが難しく、
一度解いて〇付け・直し・解説を読むと問題の答えや文章の内容を覚えてしまうため
問題の使いまわしがしづらい科目だと思います。
ですから、一回一回がより大切になってきます。
その一回一回を活用するための大切なことは「時間を計る」ことです。
特に、志望する学校が普段受けている模試よりも問題数が多い場合や記述が主体の場合は是非取り組んでほしいところです。
また、「時間配分」によって得点は大きく左右されます。
時間に追われると、普段できているような問題まで得点できなくなってしまいます。
ですから、「時間」をどのようにかけているかをきちんと把握することが非常に大切です。
下記2点をお家の方にメモしてもらうか、ストップウォッチで1問ごとの時間を記入するようにしましょう。
①大問ごとの時間
②一問ごとにかかった時間
そして、
時間の掛けすぎがないかどうか、時間配分のバランスは大きな偏りがないかを確認してください。
時間を把握することで、目標点数をとるために時間に対する具体的な対策を行うことができます。
●丸付けと直しのポイント
・〇付けのポイント
〇付けをするときは以下の2つのポイントを意識してみましょう。
・問題番号に〇×をつける
・記述や書き抜き問題は自分が記入した字上から重ねて書き直さない
特にお子様自身でマル付けをする場合は、上記の点を意識することで、見やすい答案用紙になりますね。
・間違え直しのポイント
間違え直しのポイントは数多くありますので、基本的なことに絞ってお伝えします。
・記述問題はただ書き写すだけではなく、答えとの差を比べて正答と合わせて書く。
・選択肢問題は、記号を写して終わりにせず、違いを明らかにする。
・どうすればその問題が解けたかを
普段の進め方と照らし合わせながら自分の言葉で説明し、ノートに記入する。
答えをただ書き写すだけでは、得点は向上していきませんね。
「答えを出すための道すじ」を明らかにして、習っている解き方に照らし合わせて答えを出していくことが大切です。
以上の4つポイントを使って過去問を最大限活用にしてみてください。
応援しています!
それではまた次回お会いしましょう。