みなさんこんにちは。
国語科・社会科の清水です。
12月に入りました。
今年も残すところわずか1カ月となりました。
振り返ってみると様々な出来事がありましたね。
みなさんはどんな1年でしたか?
私が唯一やり残したのは沖縄に行くことです。
もともと沖縄が大好きで1年に1度沖縄の離島で潜っていました。
今年もウミガメと泳ぎたい…
なんて考えていると、機内でのことを思い出しました。
私は乗り物で寝れない質なので、読書をしていました。
それも読み終えてしまい暇になり、ふとシートのポケットをみると
安全のしおりとともに日本地図。
私の大好物!
地図帳は1日中眺められていられるほど好き。
手に取ってみると…
これが少し変わった日本地図なのです…
空港の別名(愛称)が乗った航路を表す地図でした。
早速見てみると…
「山形おいしい空港」…
おいしい?え?
「鳥取砂丘コナン空港」
かなり山盛り。
なんてツッコミを入れながら見ながら「意外と地理に活かせる!」と思いました。
他の空港の愛称を見ていくと、的確にその地域の特徴を表す名称がついていることに気が付きました。
そこで今回はいくつかの空港の愛称をピックアップしましたので、
空港の愛称と受験で使う社会科の知識の「つながり」を考えてみましょう!
①山形空港(おいしい山形空港)・庄内空港(おいしい庄内空港)
名前のインパクトは絶大ですが、山形の特徴を一手に表しています。
山形県で生産が有名な農作物といえば「黄桃(さくらんぼ)」ですね。
全国一の生産量です。
そして西洋梨も日本一の県ですね。
次に庄内空港です。
「庄内」といえば地理ではおなじみの「庄内平野」ですね!
庄内平野には、三大急流の最上川が流れています。
稲作がとてもさかんです。
「はえぬき」「ひとめぼれ」「ササニシキ」など多くのブランド米が生産されています。
確かにおいしい。
庄内平野と山形県を一緒に覚えられますね。
「おいしい空港」たったこれだけで多くのことに「つながり」ましたね!
②釧路空港(たんちょう釧路空港)
タンチョウは「つる」の愛称でお馴染みですね。このタンチョウは1万円札にも登場します。北海道の東部、釧路に飛来してきます。
タンチョウは江戸時代頃までは関東地方でも見られたそうですが、その後乱獲され姿を消していました。
大正時代に北海道で再び発見されたことを契機にタンチョウは、国の特別天然記念物に指定され保護されました。
今では日本のシンボルにもなっています。
特別天然記念物といえばタンチョウの他に、イリオモテヤマネコやニホンザルなど多くの生物が指定されていますね。
近年の入試でも天然記念物や生物の保護をテーマとした出題が多く見られます。
③美保飛行場(米子鬼太郎空港)
「どこの空港だろう?」
思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これは鳥取県に位置する空港です。
鳥取県は「ゲゲゲの鬼太郎」を描いた水木しげるさんの出生地でもあります。
水木しげるさんが生まれたのは「境港(さかいみなと)市」です。
そうです!水産業で学習する「境港(さかいこう)」が位置する都市です。
境港が鳥取県に位置するのか、島根県に位置するのかが曖昧になっている子をよく目にします。
市的にも非常に紛らわしいですが、今回の「米子鬼太郎空港」と覚えておけば迷わずに区別できますね!
ちなみに境港で水揚げが多いのは「カニ」です。
④島根空港(出雲縁結び空港)
「出雲」といえば出雲大社ですね。
出雲大社は10月になると全国の神々が終結することで知られています。
ですから島根県では10月を「神在月」ともいうそうです。
⑤高知空港(高知龍馬空港)
「龍馬」といえば、坂本龍馬ですね。彼は土佐藩の出身です。
意外と「土佐藩」と「高知県」が一致していない子もいますので子の愛称を使って覚えてみましょう。
⑥熊本空港(阿蘇くまもと空港)
「阿蘇山は知っている!九州の山!」ここまではほとんどの子が答えられますが、
「何県ですか?」と尋ねると答えに詰まる子もみられます。
阿蘇山は火山の噴火によってできた凹地(カルデラ)をもつ山です。
九州地方は阿蘇山以外にも多くの火山があり、火山活動の熱を利用した地熱発電もさかんです。
そしてこの阿蘇山は2009年に地球科学的に価値のある地形として世界ジオパークに登録されています。
近年、このジオパークに関する問題もよく見かけるようになりました。
こうみると、どの空港の愛称も端的にその地域の特徴を表していますね。
単に1つの知識を覚えるのではなく
このように知識どうしの「つながり」を考えて広げていくことが社会科ではとても重要なんですね。
言い換えると、1つの言葉に沢山のイメージを持つことが重要です。
今回の空港の名前を活用して社会科の「つながり」を増やしてみてはいかがでしょうか。
それでは!