皆さんこんにちは!
国語科社会科の清水です。
埼玉入試がスタートし、本格的な受験シーズンの到来です!
受験生は緊張の多い日々が続くと思います。
いつもより意識して「声に出してあいさつ」をすると緊張も少し和らぎますよ!
5年生や4年生の皆さん!
お正月、冬休みは有意義に過ごせましたか?
1月、2月、3月は(行っちゃう、逃げちゃう、去っちゃう)というようにあっという間に新学年、新年度が始まります。
6年生の先輩たちを応援しつつ、新学年に向けて着々と準備を進めていきましょうね♪
さて、今回は入試で出題されるとやや迷ってしまう「曖昧」になりやすい知識を確認していきたいと思います。
合格に向けて一生懸命頑張っている受験生!
これを機に最終確認をして入試に挑みましょう!
5年生や4年生の方も既習単元で知っているところは復習してみましょう♪
それでは見ていきます!
【第5位】「地理」林業:日本三大美林
林業の単元は、1次産業の中でも手薄になりやすい単元です。
以下林業のつい「曖昧」になってしまう部分ではないでしょうか。
日本の三大美林の6種はすべて針葉樹林です。
天然三大美林は津軽ひば・秋田すぎ・木曽ひのき
人口三大美林は吉野すぎ・尾鷲ひのき・天竜すぎ
ちなみに、日本の国土面積の3分の2は森林です!森分(もりぶん)の林(はやし)…
【第4位】「地理」農業:主な農作物ランキング
みかん、りんご、ぶどうなどははっきりと答えられると思いますが、それ以外の野菜や果物はイメージでしか定着していないということもありますね。
覚え違いがないかを確認してみます。
レタス :1位 長野 2位 茨城 3位 群馬
キャベツ :1位 愛知 2位 群馬 3位 千葉
ナス :1位 高知 2位 熊本 3位 群馬
きゅうり :1位 宮崎 2位 群馬 3位 福島
ピーマン :1位 茨城 2位 宮崎 3位 高知
促成栽培や抑制栽培のイメージが強いこれらの野菜ですが、近郊農業が行われているため茨城県や群馬県など大都市から近い場所でも栽培されていることをおさえましょう!
その他の盲点になりやすい野菜も確認してみましょう。
ほうれん草:1位 千葉 2位 埼玉 3位 群馬
玉ねぎ :1位 北海道 2位 佐賀県 3位 兵庫県
玉ねぎは淡路島での生産も盛んであることもおさえておきましょう。
日本なし :1位 千葉 2位 茨城 3位 栃木
「なし」…山梨?
というわけではありません。
梨といえば、今やそのかわいさで絶大な人気を博しているあの妖精のキャラクター…
といえば皆さんもお分かりかと思います。
そうです。
梨は千葉県が生産量1位です。
【第3位】「公民」社会保障:福祉に関するカタカナの区別
ユニバーサルデザイン・バリアフリー・ノーマライゼーション
この3つの違いはわかりますか?
ユニバーサルデザイン:だれもが使いやすく設計することを指します。
バリアフリー:社会的弱者が、生活をする上で障壁となるものを取り除くことを指します。
ノーマライゼーション:障害のある人とない人が平等に生活する社会を実現する考え方です。
これらの言葉の違いをおさえましょう。
「ユニバーサルデザイン」とは、デザインですので「設計」のことです。
「バリアフリー」とは、バリア=障壁を、フリー=自由な(取り除く)ことです。
「ノーマライゼーション」は、「考え方」であることをおさえておきましょう。
【第2位】「公民」憲法:数字に関連することがら
10、20、25、30、60…
など多くの数字が出てきますね。
以下、迷いやすいものを確認します。
「10」に関する数字
内閣不信任決議の可決に関連する数字です。
「内閣不信任決議が衆議院で可決された場合に、内閣は10日以内に解散か総辞職をしなければならない。」と憲法に明記されています。
不信任決議が可決されたわけですから、30日を答えてしまうと期間としては長くなります。
ちなみに、10に関連する語句として国際連合の安全保障理事会の非常任理事国の数も「10か国」です。
「25」に関する数字
被選挙権でよく使うこの数字。
25歳が被選挙権となっているものを挙げてみます。
衆議院議員、市町村長、都道府県議会議員・市町村議会議員です。
これらの任期はすべて「4年」であることも覚えておくと役立ちます。
「30」に関する数字
被選挙権以外にも、日数でも出題されます。
まずは、被選挙権から。
被選挙権が30歳となるのは参議院議員、都道府県知事です。
「知事さん30!」=知事参30 →知事と参議院議員は30歳!
で覚えてしまいましょう♪
次に日数です。
「30日」で曖昧になりやすいのが特別国会についてです
解散後に行われる選挙が40日以内。
そして、その選挙の日から30日以内に開かれるのが特別国会です。
この順番しっかりとおさえておきましょう。
【第1位】「歴史」江戸時代・明治時代:年号
やはりここは誰もが悩むところだと思います。
本当は各時代を説明したいのですが、今回は中でも聞かれると迷ってしまう「幕末~明治維新」にかけての年号を確認します。
江戸の末期は尊王攘夷運動が行われました。
「攘夷(外国を追い出す)」を試みる薩摩藩・長州藩ですが、諸外国の強さから「尊王(天皇による政治)」(=討幕)を目指すという流れをしっかりとおさえておきましょう。
日米修好通商条約→1858年です。この4年前に日米和親条約を結んでいますね。
桜田門外の変→1860年です。日米修好通商条約を結んだ大老の井伊直弼が暗殺された事件です。
生麦事件→1862年で、翌年(1863年)薩英戦争がおこっています。薩英戦争と同じ年に下関砲撃事件が行っています。
薩長同盟→1866年坂本龍馬の仲立ちによって同盟が成立しました。
ここからは明治時代に入ります。
旧幕府との戦いに勝利した明治政府が新たな「国づくり」を進めていったということをおさえましょう。
大政奉還→1867年ついに討幕が完了し、天皇中心の政治が始まります。
大政復古の大号令→1868年新政府が誕生します。
同時に新政府の政治方針である五箇条の御誓文も出されます。
また、この年から明治新政府VS旧幕府の戦いである戊辰戦争が始まります。
ここからは、国の柱となる大切な制度や法律を定めていきました。
版籍奉還→1869年全国の土地と人民を天皇に返す版籍奉還が行われました。
廃藩置県→1871年藩が廃止され県となりました。当時は3府302県でした。
学制→1872年義務教育の仕組みが生まれます。
地租改正→1873年に地価の3%の税を現金で納めることが定められました。
同じ年、徴兵令も定められています。
以上が幕末~明治維新までの流れです。
思わず「ん~」っと唸ってしまった受験生!
残り期間で覚えきり、合格に向けて突っ走ってください。
上記に挙げたもの以外で「これが出てくるといつも迷うな…」というものをノートにまとめてみると良いでしょう。
受験生は、残り限られた時間で合格を勝ち取るためは
たくさんの問題を解くよりも「曖昧さ」を取り除くことがとても重要です!
5年生や4年生は、いまのうちから曖昧さを無くしていけるように区別しにくいものはノートにまとめるなどの工夫をしてみましょう。
今回はここまで!
お付き合いありがとうございました。
次回またお会いしましょう!
皆さんの合格を祈っています。