皆さんこんにちは!
国語科・社会科の清水栄太です。
東京・神奈川入試も始まり、中学受験も最高潮に達しています。
受験生の皆さんは、最後まで諦めず自分の力を存分に発揮してください!
一方で、昨日2月1日から5年生は「新6年生」となりましたね!
来年の受験までいよいよ1年を切りました。
今は「新6年生!」と言われていますが、次第に「受験生!」へと変わっていきます。
6年生になると学習する内容も少しレベルが上がります。
社会も例外ではありません。
歴史の学習がひと段落し、いよいよ「公民」に入ります。
今回は「新6年生」がしっかりとスタートダッシュを切るための
効果的な学習法についてご紹介したいと思います。
それでは確認してみましょう!
公民の全体像
そもそも公民は大きく分けて3つの分野に分けられます。
それが、政治・経済・国際社会です。
この中で最も中学入試で頻出となるのが「政治」です。
中学入試全体で見たときには「公民」自体の出題は、地理・歴史に比べるとやや少ない傾向にあります。
しかし、「時事問題」とともに出題されることが多いです。
したがって、「公民」もしっかりとおさえておかなくてはなりません。
「暗記」だけでは歯が立たない!?公民学習の5つのポイント
「社会は暗記科目だから直前になって詰め込めば…」というフレーズよく聞きます。
確かに間違っていないです。
人は、大人も子供そうですが、やはり追い込まれると普段よりも力を出しやすくなります。
ましてお子さんですと、その力は我々大人を凌ぐ勢いです。
「直前で一気に覚えきってしまおう!」
確かに直前期にたくさん覚えるということは手段の一つとしてあります。
しかし、「直前で詰め込めば…」というのは受験する学校の傾向によっても大きく異なります。
特に難関校では「知識は覚えられていて当たり前」というのが一般的です。
そして、この公民は「暗記」だけで乗り切るは正直難しいです。
①「暗記」では歯が立たない!
公民、特に政治は「難しい」と思う方も多いですよね。
「何だか漠然としていてよく分からない」という方いらっしゃるのではないでしょうか。
ニュース番組にも顕著にその例が表れています。
「選挙」の直前になると、政治や選挙についての解説特番などが各局でもしきりに流されますよね。
では、公民はただ難しいだけの分野なのか…
いえ、そんなことはありません。
ここでお伝えしたいこと。
それは、公民は「難しい」というイメージがつきやすい分野であるということです。
したがって、「難しい」(=「分からない」)という状態で学習を進めないこと。
これが公民分野で注意すべきことです。
まずは、難しいというイメージをつけないことが重要です。
では、具体的にどうすればいいのかを確認していきましょう。
②「政治」分野が1つの「ヤマ」
政治分野はやはり多くの受験生が苦手とするところ。
だからこそ、この分野をマスターすることで「差」をつけられます。
そして、この分野に初めに学習するのが「憲法」です。
9条、25条など「暗記」「暗記」…と集団塾では指示されるでしょう。
憲法を覚えることは必須です。
しかし、その覚えきった達成感で終わり!ということにならないように注意してください。
ここで重要なのが「もくじ」です。
憲法は上記にあげた9条や25条のように「~条」以外に「~章」という大きなくくりがされています。これが、おおきな「もくじ」にあたります。
歴史でいうところの「~時代」にあたる部分です。
じつは、公民の「政治」「経済」分野は、この憲法の「~章」(もくじ)に沿って学習が進みます。
したがって、この「もくじ」をマスターしておくと「自分が今何を学習しているのか」がしっかりと掴めるようになるのです。
③ 漢字を逆手にとる!
政治分野の語句は、これまで学習した歴史や地理に比べると圧倒的に難しい漢字が出てきます。
「違憲立法審査権」「議院内閣制」「内閣の助言と承認」「内閣不信任案」など…
この「漢字」が、政治を一層難しくさせる要因にもなっています。
しかし、政治分野を理解するうえで大きな手助けとなるのが、じつはこの「漢字」、「熟語」です!
例えば「違憲立法審査権」。
難しい漢字が並んでいますね。
しかし、漢字や熟語の意味を活用してみると
「違憲」とは「憲法」に「違反」していること
「立法」とは「法律をつくる」こと
「審査」とは「チェック」すること
つまり、「作られた法律が憲法に違反していないかどうかをチェックする権利」だということが分かりますね。
このように漢字の意味・熟語の意味を意識しながらすすめることで大きく理解度が向上します。
「音読み」「訓読み」「熟語の意味」を活用して難しいイメージを和らげていきましょう。
④ 数字と分数に注意!
政治分野で少し厄介なのがこの「数字」「分数」です。
以前ブログでも取り上げましたが、
正直ここはかなり迷いやすいところです。
したがって、その日に学習した中で、
数字や分数を見たら復習し、ノートにまとめるようにしていきましょう。
⑤ これが「政治」を制するポイント!
①でもお伝えしましたが、単語の丸暗記では通じません。
「政治」分野を制するポイントは、
ズバリ!
仕組み(どういうものなの?なぜそうなるの?)を理解すること です!
「単なる暗記」では通じません。
むしろ、ここでしっかりと「仕組み」を理解することに努めれば、公民はしっかりと得点できるようになりますし、なにより楽しくなります。
⑥(おまけ)世界の国とアルファベット
世界の国の主要な位置をできればこの2月・3月に済ませておきましょう。
政治、経済の次に学習する「国際社会」での学習に役立ちます。
4年生の頃を思い出してみてください。
「都道府県」「県庁所在地」を覚えたかと思います。
そのときと同じように「国」と「首都」を覚えましょう。
もちろんすべてではありません。
ヨーロッパ・南北アメリカ・アジアの主要国だけで構いません。
余裕がある方はチャレンジしてみましょう!
新6年生は「1年後」には入試です。
この公民で良いスタートダッシュを切れれば、夏期講習に焦ることなく総まとめに入れます。
「1年後のなりたい自分」を思い浮かべて、この1年間頑張りましょう!
それではまたお会いしましょう!