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投稿日:2018年04月16日

テーマ: 社会

なにが必要?解き直しノートの書き方

皆さんこんにちは!
国語科・社会科の清水栄太です。

寒さがなくなり、日を増すごとに暖かくなっていきますね!

4月は新しいクラスになり、新しい友達ができ、まさに「出会い」の季節ですね。
しかし、中学受験生は学校での新学年への楽しさもひとしおに、新学年になって初の大きな模試がやってくる時期でもありますね。

そこで、今回は「なにが必要?解き直しノートのコツ」についてご紹介します。

模試の「解き直しノート」の作成方法やポイントをお伝えしていきます。

そもそも模試とは…
「健康診断」や「人間ドック」と同じです。

「健康診断」や「人間ドック」の目的を考えてみてください。

「健康診断」や「人間ドック」は私達の「体の悪い部分を見つけ出すこと」が目的ですよね。
模試も同様に「現状で何が課題なのか」を明らかにすることが目的なのです。
(同時に、自分の立ち位置を知ることも大切です)

この例をもとに、さらに考えてみてみましょう。

「健康診断」を繰り返し受けて病気は治りますか?
治らないですよね。

つまり、模試は活用しなければ意味がないのです。

しかし、学習の課題点(=例:病気が見つかった)があることが分かっても、
より詳細に何が原因なのかをきちんと把握することができなければ、
正しい対処をすることができません。

例えば「心臓が悪い」ことが分かっても、心臓の筋肉が原因なのか、心臓の形が原因なのか、心情の腫瘍が原因なのか…ここがはっきりとしていなければ、正しい対処ができません。

ということで、解き直しノートを活用して学習の課題点をきちんと把握するためのポイントを説明していきます。

解き直しノートというと皆さんはどんなことをされていますか?

「間違えたところをもう一度解く」
「間違えた問題の答えを書き写す」

こういった方法で進めている方が多いかと思います。

しかし、これだけは正確に課題点を把握するには少し足りません。

今回の進め方を身につけて課題を克服していきましょう!

このノート作成時の「鉄則」があります。

答えを書き写しておく
〇付けとノート作成はその日のうちに

この2つは非常に重要です。必ず意識してください。

ノート作成手順

間違えた問題を下記の①~④の順に書いていきます。
(間違えた問題をコピーして切り貼りしておくとより見やすくなります。しかし、時間がかかるので慣れてきて余裕があれば取り組んでみましょう)

①選んだ答え

自分の選んだ答えを記入します。

②選んだ理由

自分が「なぜその答えを選んだ(答えた)のか」という理由を書きます。
表やグラフであれば、「どの部分を見て解き進めていたのか」など具体的に書いてください。
「適当に選んだ」場合も、選択肢などであれば「どの部分」で迷っていたのかなどを書きましょう。

③正しい答え

ここは模範解答の答えを書きます。

ただし、極力「記号だけ」書くことはやめましょう。

例)
ア、議院内閣制 イ、間接民主制 ウ、違憲立法審査権 エ、国勢調査権

正しい答え:イ

の場合…

③の部分に「イ」だけではなく、「イ、間接民主制」と記入するよう意識してください。

ただし、選択肢に関してはすべて写すと時間がかかるため、要点だけをピックアップして書きましょう。

④簡単な解説

解説やテキストを用いて、1行程度を目安に解説を書きます。
ただ単に解説の丸写しにならないように注意しましょう。

失点が少なかった場合は、ここに
関連すること」や「ポイント
などを付け加えて書きましょう。

間違えた問題を、上記の順で繰り返していきます

全ての問題が書き終えたら、

⑤今回の反省

失点した原因を自分の言葉でまとめます。

「勉強不足だった…」ではなく「国会の単元の『国会の仕事』を覚えきれていなかった」というように具体的に書くことを心がけましょう。

⑥次回に向けて取り組むこと

どの単元を集中的に学習するのか何をできるようにしてテストに臨むのか具体的に書きましょう。

⑤と同じように、「勉強する」ではなく、「テキストの練習問題(国会)で満点が取れるようになるまで練習する」のように具体的に書くことを心がけましょう。

⑦取るべき問題を確認

最後に、結果表の中の正答率一覧、もしくは解答用紙中の正答率を見ます。

ここからはレベル別によって変わります。

(以下、合不合の偏差値を基準に)

偏差値50以下の場合→正答率が75%以上の問題
偏差値50~55の場合→正答率70%以上の問題
偏差値55~60の場合→正答率60%以上の問題
偏差値60~65の場合→正答率50%以上の問題
偏差値65以上の場合→正答率25%以上の問題

上記にあげた問題で失点していないかを確認し、
該当する問題がある場合、問題番号にチェックを入れましょう。
(※上記はあくまでも目安です。)

ここでお伝えしたいことは
正答率の高い問題でどのくらい失点しているかを正確に知ること」です。

正答率が高いみんなが出来ている基本・重要なこと
となります。

ここでの失点を抑えて行くことで成績アップにつながります。

可能であれば担当の先生のチェックを受けてアドバイスをもらうと良いでしょう♪

いかがでしたか。

これから入試に向けて多くの模試を受けていくかと思います。
初めはやや時間がかかってしまいますが、継続して実践してみましょう。

継続は力なり!です。
それではまたお会いしましょう!

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