メニュー

投稿日:2018年06月21日

テーマ: 社会

意外な盲点!社会科で目にする外来語チェック

皆さんこんにちは!

国語科・社会科の清水栄太です。

雨の日が続く季節ですね。
私は雨が大の苦手です。
早くカラッと晴れた夏が来てほしい!と切に願っています。

暑い夏の到来が待ち遠しいです♪

さて、皆さんこの言葉ご存知でしょうか?

インバウンド

ニュースなどでも最近取り上げられているので、聞いたことがある方も多いと思います。

では、どういう意味でしょうか?

「インバウンド」とは、訪日外国人旅行のことを指しています。

正直結構難しいですよね。

実はこれ、
今年の慶應普通部や昨年の開成中で出題された言葉なんです。

その他にも、慶應普通部では「アセスメント」「イノベーション」「トレーサビリティ」などが出題されていました。

語句として聞いたことがあっても、語句の意味や内容を問われると正答率は大きく変わります。

そこで!

今回は、「社会科で目にする外来語チェック!」についてお伝えします!

まずは上記に上げた
「アセスメント」から確認してみましょう。

アセスメントとは「事前影響評価」のことで、「環境アセスメント」という言葉で出題されます。
開発を行う前に、事前に環境への影響を調査することです。
ナショナルトラスト運動などの環境を守るための取り組みとして学習しましたね!

「イノベーション」
→ 技術革新のことです。過去の技術革新を振り返ると1800年代には「蒸気機関」、1850年代には「鉄道」「電信」、1900年代は「電気」「自動車」、1950年代には「原子力」「航空宇宙」といった様々な技術革新がこれまでおきました。

現在、政府もこのイノベーションに力を入れており、様々な政策が行われています。

「トレーサビリティ」
品物の流通経路を生産から消費まで追跡ができる状態のことです。

このトレーサビリティに注目が集まったのは、2001年のBSE、いわゆる狂牛病問題のときです。その際に牛に耳標を付けて個体を管理することが義務付けられました。
「食の安全」が取りざたされているなか、様々な食品に食品トレーサビリティが広がっています。

続いて直近の入試で出題されている外来語をみていきましょう!

「ジオパーク」
地球や大地(=ジオ)と公園(パーク)を組み合わせた言葉で、地球を学び、丸ごと楽しむことができる場所のことです。
日本の中にある主なジオパークは「阿蘇」「伊豆半島」です。

「モーダルシフト」
ラックによる貨物輸送を、環境への影響が少ない海運または鉄道に転換することをいいます。
これにより大幅なCO₂の削減が可能になりました。

「ユニバーサルデザイン」
文化・言語・国籍・人種の違い、老若男女といった差異、障害・能力の差にかかわらずに誰でも使用することができる施設や製品の設計のことです。
「バリアフリー(障壁となるものを取り除くこと)」や
「ノーマライゼーション(障害のある人と障害のない人が平等に生活する社会を実現させる考え方のこと)」と混同しやすい福祉に関連する言葉です。
それぞれ区別しておきましょう!

今年注目の外来語は?

政府が取り組んでいる政策のなかで注目の外来語について確認してみましょう!

「ポジティブ・アクション」

社会的・構造的な差別によって不利益を受けている人に対して、一定の範囲で特別の機会を提供することによって、機会均等を実現することを目的とした措置のことです。

1999年に制定された男女共同参画社会基本法によって定めた「男女共同参画社会」を実現するための政策で、政府は女性の地位向上のためポジティブ・アクションを推進しています。
女性の権利は先進国のなかでも遅れています。国際社会の一翼を担う国として、権利向上がめざされています。

「ワークライフバランス」
仕事と生活の調和のことです。

近年、政府は「働き方改革」を宣言し、働き方が見直されるようになったことで注目されています。
働き方改革が進む中で、ワークライフバランスも見直されるようになってきたのです。

以上の2つは「女性の地位向上」や「少子高齢社会」に関する重要な言葉です。
現在の日本の課題を象徴する言葉として、今後も注目が高まる言葉といえますね。

これまでご紹介した外来語以外にもたくさんの外来語が入試では出題されます。

「カルデラ」「カルスト」「モーダルシフト」「ハブ空港」「コールドチェーン」…挙げて行くとキリが無いですね(笑)

今回のブログをきっかけに社会の外来語を総復習してみてはいかがでしょうか?

今後機会があれば「押さえておきたい外来語」について取り上げたいと思います♪

それではまた次回お会いしましょう!

偏差値20アップ指導法