みなさんこんにちは!
国語科・社会科の清水栄太です。
夏期講習も終盤戦、みなさんこの1か月間本当によく頑張ってきましたね♪
残りあとわずかになりましたが、やり残しがないかどうか、これまで学習したことの復習ができているかを確認して9月のテストで存分に力を発揮してください!
さて、9月の模試といえば合不合やサピックスオープン、公開模試、NNなど本当にたくさんの模試が行われる時期でもありますよね。
志望校の選定を行ううえでも重要なこの9月の模試。
「1問でも多く、1点でも多く得点したい」
「偏差値○○以上はとりたい」
と誰しもが思うはずです。
そこで今回は、「覚えて得する!並べ替えBEST5~古代・中世編~」についてご紹介したいと思います。
テストまでの期間で、この曖昧になりやすい出来事をしっかりと覚えて、偏差値アップにお役立てください!確実に覚えておけば得点アップ間違いなしです。
まずは古代からみていきます!
【古代】
◆次の出来事を古い順に並べ替え記号で答えなさい。
①飛鳥時代
ア、白村江の戦いがおこる
イ、大宝律令が完成する
ウ、大化の改新が起こる
エ、壬申の乱がおこる
②奈良時代
ア、全国に国分寺・国分尼寺をつくる勅諭が出される。
イ、墾田永年私財法が制定される
ウ、平城京遷都
エ、三世一身の法が制定される
③平安時代
ア、白河上皇によって院政が始まる。
イ、桓武天皇が平安京に都を移す。
ウ、保元の乱がおこる。
エ、菅原道真によって遣唐使が廃止される。
オ、平清盛が太政大臣に任命される。
【解説】
古代の歴史は、江戸時代や明治時代以降に比べると出題頻度が低い分、出題されると大きく差がつく時代でもあります。
ただし、古代は、主な出来事の間隔が広い(1年、2年単位ではない)ので出来事の内容とその因果関係を把握しておけば、細かな年号をしっかりと詰めていなくても並び替えは可能です。
①飛鳥時代
時代順に並び変えるとウ→ア→エ→イ となります。
ウ、大化の改新が起こる(645年)
ア、白村江の戦いがおこる(663年)
エ、壬申の乱がおこる(672年)
イ、大宝律令が完成する(701年)
それぞれの内容を簡単に確認していきます!
大化の改新は、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を滅ぼし、政治の方向性を示した出来事です。
白村江の戦いは、日本・百済連合軍と唐・新羅連合軍の戦いのことで、日本が敗れました。
これを機に、中大兄皇子は都を大津に移し、天智天皇に即位しました。
壬申の乱は、天智天皇(中大兄皇子)の跡継ぎ争いで、息子の大友皇子と大海人皇子の争いです。
この戦いで勝利した大海人皇子は、天武天皇として即位しました。
大宝律令は、中臣鎌足の子孫である藤原不比等らによって定められました。
したがって、中大兄皇子→天智天皇→天武天皇(大海人皇子)→律令の完成の順に並べ替えることができますね。
②奈良時代
時代順に並び変えるとウ→エ→ア→イ
ウ、平城京遷都(710年)
エ、三世一身の法が制定される(723年)
ア、全国に国分寺・国分尼寺をつくる勅諭が出される(741年)
イ、墾田永年私財法が制定される(743年)
元明天皇により平城京が遷都されたことから奈良時代が始まります。
また、奈良時代を象徴する人物である、聖武天皇が724年に即位し、乱れた政治や世の中を立て直すため、全国に国分寺や国分尼寺を建立し、東大寺に大仏を造立しました。
また、聖武天皇は、成果のあがっていなかった三世一身の法を墾田永年私財法に変えました。
これにより、公地公民が崩れ、荘園が増加しました。
このように、細かな年号を覚えていなくても、因果関係を抑えておけば並べ替えることができるのが、古代の並べ替え問題の特徴です。
社会、歴史は暗記、暗記…とよく言われていますが、単に覚えるだけはなく歴史の場合は因果関係をおさえて「つながり」を増やしていくことも大切であることを忘れずに。
もちろん、上記の出来事は重要ですので年号はしっかりと覚えておくほうが良いですね♪
③平安時代
時代順に並び変えるとイ→エ→ア→ウ→オ
イ、桓武天皇が平安京に都を移す。(794年)
エ、菅原道真によって遣唐使が廃止される。(894年)
ア、白河上皇によって院政が始まる。(1086年)
ウ、保元の乱がおこる。(1156年)
オ、平清盛が太政大臣に任命される。(1167年)
この時代からは、多くの出来事がおこり、出来事と出来事の間隔も飛鳥・奈良時代と比べて狭いため、年号を確実に覚えて置くことが必要です。
特に、院政以降~平氏滅亡までの出来事は細かく覚えておくと良いでしょう!
続いて中世についてみていきましょう。
【中世】
④鎌倉時代
ア、元が日本に襲来する。文永の役。
イ、承久の乱がおこる。
ウ、永仁の徳政令
エ、北条泰時が御成敗式目を定める。
⑤室町時代
ア、南北朝が統一される。
イ、応仁の乱がおこる。
ウ、正長の土一揆がおこる。
エ、足利尊氏が征夷大将軍となり室町幕府を開く。
【解説】
④鎌倉時代
時代順に並び変えるとエ→イ→ア→ウとなります。
エ、北条泰時が御成敗式目を定める。(1232年)
イ、承久の乱がおこる。(1221年)
ア、元が日本に襲来する。文永の役(1274年)
ウ、永仁の徳政令(1297年)
北条氏による執権政治や元寇など鎌倉時代の主要な出来事は、紛らわしい部分が多いため、ここはしっかりと年号を覚えるようにしましょう。
⑤室町時代
時代順に並び変えるとエ→ア→ウ→イとなります。
エ、足利尊氏が征夷大将軍となり室町幕府を開く(1338年)
ア、南北朝が統一される。(1392年)
ウ、正長の土一揆がおこる。(1428年)
イ、応仁の乱がおこる。(1467年)
上記の中でも必須なのが、応仁の乱(1467年)です。
そして、正長の土一揆(1428年)は、そのほかの一揆合わせて学習をしているので、名称などは定着しているものの、室町時代のどの時期か曖昧になっていることが多いので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
いかがでしたか?
思わず手が止まってしまうこともあったのではないでしょうか。
この並べ替えは本当に差がつきやすい部分です。
これから行われる模試にもおそらく出題がみられるでしょう。
覚えるべき年号や因果関係をしっかりと覚えてテストに挑みましょう!
応援しています!
それではまた次回お会いしましょう!