皆さんこんにちは!
国語科・社会科の清水栄太です。
夏期講習も終わり受験生は過去問、4、5年生は新しい単元が始まり皆さんも勉強に力が一層入っていることかと思います。
さて、今回は今年日本に深刻な被害をもたらしている自然災害に関するテーマをお伝えしたいと思います。
今年は大阪北部地震、西日本豪雨災害、台風21号による被害、北海道胆振東部地震
など多くの自然災害が起きています。
私自身も「災害」に対する意識を変えなければと日々考えています。
東日本大震災以降、現在に至るまで「災害」への対策は大きく変化しています。
そこで、今回は「社会科」の観点から知っておきたい「災害」や「防災」に関する言葉や用語についてお伝えします。
このブログを機に、入試に問われるかどうかに関わらず「防災」「減災」への対策を改めて考えみましょう。
ライフライン
皆さんは「ライフライン」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
一般に電気・ガス・水道などの公共設備のことを指します。
近年は、情報化社会でもあるので電話やインターネットなどの通信を含めることもあります。
また、鉄道が含まれることもあります。
ライフラインという言葉が注目を集めたのは、1978年の宮城県沖地震で、この当時ライフラインが途絶えたことによって多くの被害がありました。
ちなみに、ライフラインはどれも生活と密接に結びついているものですが、なかでも「水」は命にかかわる重要なものです。防災グッズの必需品ともなっていますね。
「水」は1日に1人あたり3リットル必要だそうです。万が一に備えて自宅のどこに水があるのかを家族で共有しておくことも必要ですね。
<h2災害伝言ダイヤル
現在の小学生にはあまり馴染みのないものかもしれません。
しかし、多くの小学生が携帯やスマートフォンをもっているので、知っておくといざという時に活用できますね。
この災害伝言ダイヤルは電話番号「171」に電話をして、被災者がメッセージと番号を登録し、
その被災者の家族や関係のある人が「171」に電話、登録番号を入力することでそのメッセージを再生できるものです。おもに安否確認に使われます。
災害伝言ダイヤルは1995年におきた阪神・淡路大震災をきっかけに開発され、1998年から使われるようになりました。
これを機に、ご家族で、震災などに会った際に、どの番号を登録し、どんなメッセージを残すのかを決めておくと良いですね。
ちなみに。
いざという時にしっかりと活用するために、NTT(日本電信電話株式会社)では、毎月1日と15日に体験利用が可能です。その他にも体験利用が可能な日があるので、詳しくはNTTのホームページをご覧ください。
広域避難場所
このマークはご存知でしょうか。
小学生であれば、公園などで見かけたこともあるのではないでしょうか。
広域避難場所(避難場所)とは、地震などによる火災が拡大して地域全体が危険になったときに避難する場所のことを指します。
大規模な広場(オープンスペース)や公園・大学などが指定されています。
地域によっては、災害対策基本法によって定められた地域防災計画によって、避難場所が変えられているところもあります。
自分の住んでいる地域や通学する学校の避難場所をしっかりと確認しておきたいですね。
ハザードマップも活用して確認してみましょう。
ハザードマップ
近年の中学入試でも出題頻度が増えているこの「ハザードマップ」。
今年多い、豪雨による洪水被害により、一層注目が集まっています。
ハザードマップとは、被害予測地図ともいい、自然災害による被害を予測し、被害が予測される地域や被害の程度、避難経路などを表した地図を指します。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、多くの建物が壊れて被害を受けたことから、国や地方自治体では建物を強化するよりも人命を最優先に確保する避難対策としてハザードマップの作成にも力を入れています。
2000年の有珠山噴火の際、ハザードマップに従い住民が避難したことによって被害が防がれたことで注目されました。
自分が住んでいる地域はもちろんのこと、志望校が位置する区や市のハザードマップも確認しておきましょう。
実際に通学する際に、命を守る大切な役割を果たすかも知れませんね。
ちなみに、受験ドクター代々木本部校が位置する渋谷区では、洪水ハザードマップが公開されています。
お隣の新宿区では洪水ハザードマップ以外に、地震ハザードマップや土砂災害ハザードマップも公開されています。
いつも通っている道や通学路に危険が無いかを確認しておくと良いですね。
いかがでしたでしょうか。
社会の学習において「知っていること」と「使えること(問題で得点すること)」が違うように、
防災においても「知っていること」と「実際に行っていること」は違いますね。
いざ災害がおきたときにすぐに行動できるよう、こういった言葉や知識を身につけて実際に災害を想定した訓練を行っておきたいですね。
これまでお伝えしてきたこと以外にも知っておきたい「災害」や「防災」に関する言葉はたくさんあります。折を見てまたお伝えしていく予定です。
皆さんもこれを機に「災害」や「防災」に対しての意識を変えてみてはいかがでしょうか。
それではまた次回お会いしましょう!