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投稿日:2021年08月11日

テーマ: 社会

地図の読み取りはこの3つで制する!

皆さんこんにちは!
国語・社会科の清水栄太です。

今回は、夏期講習明けの模試での出題頻度が高い、地図読み取りを制するためのポイントをお伝えします。
結論からお伝えすると、地図を制するポイントは以下の3つです。

■地図読み取りのポイント
ポイント①:紛らわしい地図記号の判別
ポイント②:縮尺の公式を理解する(縮尺の計算)
ポイント③:等高線の仕組みを活用する

この3つを正しく定着させることが、地図記号の読み取りを制することにつながります。
では、それぞれのポイントについてみていきます。

‣ポイント①:紛らわしい地図記号

地図において地図記号は根幹をなすものです。
地図記号は数が多く、リード文の経路の説明、土地利用、正誤問題といった形で多くの出題パターンが見られます。
しかしながら、それらの地図記号の中でも問われやすい地図記号があるのです。

それは、
1.○が付くと上位になるもの
2.土地利用に関するもの
3.記号が似ている建物の3つです。

これらの出題頻度は入試おいても高いため、模試の中でも作問者が出題しやすい問題です。
上記の地図記号の判別がスムーズに行うことができるか確認し、定着を図りましょう!
では、出題頻度の高いものを少しだけ確認してみましょう。

[1.○が付くと上位になるもの]
2021_0810_blog1

○が付くと上位となります。
左が高等学校、右が小中学校となります。
その後にも交番と警察署、区役所と市役所などがあります。

[2. 土地利用に関するもの]
2021_0810_blog2

左は水田、右は畑です。
この2つの区別で迷うことが多いです。
植えられている作物の形に注目しましょう!
また、右の地図記号は、荒れ地を示しています。

このほかにも、広葉樹と針葉樹、桑畑と竹林があります。

[3.記号が似ている建物]
2021_0810_blog3
左が裁判所、右が税務署になります。
近年の、テストでも出題頻度が高くなっている地図記号です。
その他に、寺院と神社、病院と保健所などがあります。

上記の地図記号は出題頻度が高いため、迷わず区別ができるようにしましょう!

‣ポイント②:縮尺の公式を理解する(縮尺の計算)

地図の読み取りでつまずく原因の一つとなりやすいのが、長さの計算です。
ここでポイントを押さえて得点源にしましょう。

まず、模試や入試で出題される地図の種類は一般的に2種類。
縮尺が25000分の1の地図と50000分の1の地図の2つです。
この縮尺とは、実物を縮めた図を描くとき、地図上の長さを実物の長さで割った値のことです。
例えば、実際の距離が250mのとき、縮尺25000分の1の地図上での長さは…1cmとなります。

したがって、長さを求める公式は次のようになります。
地図上の距離×縮尺の分母=実際の距離

この公式は地図の読み取りを行う上で、欠かすことのできない知識です。
また、この式を使う際には、単位変換に注意することも大切です。

では、ここで公式を使った練習を3つしてみましょう!

【練習①】 25000分の1の地図で、地図上の長さが2㎝のとき実際の距離は何㎞ですか。

【練習②】 25000分の1の地図で、実際の距離が1kmのとき、地図上の長さは何㎝ですか。

【練習③】 地形図中の正方形で示した部分は、一辺が2.5cmあります。実際の面積に最も近いものを次のア~ウから選びなさい。
ア 約1.8㎢ イ 約3.6㎢ ウ 約0.4㎢ 

【練習①】長さを求める公式にあてはまると25000×2=50000(㎝)となります。
     50000㎝=500m=0.5kmとなります。
【練習②】同様に公式にあてはめると、1000000÷25000=4(㎝)となります。
【練習③】面積を求める際には(一辺×縮尺の分母)×(一辺×縮尺の分母)で計算します。
長さを先に掛けてから、縮尺の分母を計算しないように注意が必要です。
先ずは、一辺の実際の長さを求めます。2.5×25000=62500(cm)=625(m)=0.625(㎞)
次に、面積を求めます。
0.625×0.625=0.3906… となり、ウが最も近いものとなります。

‣ポイント③:等高線の仕組みを活用する

等高線は、土地の高低や地形を表すための海面から同じ高さのところを結んだ線です。
等高線の種類には、計曲線(太い線)と主曲線(細い線)の2種類があります。

等高線からは、傾きや高さを読み取ることができます。
それに加えて、重要なポイントになるのが、等高線の間隔から地図の縮尺が読み取れることです。

・25000分の1の地図:主曲線は10mごと、計曲線は50mごとに引かれる。
・50000分の1の地図:主曲線は20mごと、計曲線は100mごとに引かれる。

問題によっては、設問の冒頭や地図の端に縮尺が書かれていないものがあります。
その際には、25000分の1の地図の出題頻度が高いからという理由ではなく、等高線の間隔に注目して縮尺を読み取るようにしましょう!

いかがでしたか。
ここで再度ポイントをおさらいしましょう。

■地図読み取りのポイント

ポイント①:紛らわしい地図記号の判別
・○が付くと上位となる
・土地利用(畑と田、荒れ地など)
・施設(裁判所と税務署など)

ポイント②:縮尺の公式を理解する(縮尺の計算)
・地図上の距離×縮尺の分母=実際の距離
・面積は(一辺×縮尺の分母)×(一辺×縮尺の分母)で計算する

ポイント③:等高線の仕組みを活用する
・等高線の間隔から縮尺を読み取る

今回はここまで。
また次回お会いしましょう!
応援しています!

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