皆さんこんにちは!
受験ドクターの清水栄太です。
9月から5年生は歴史の学習が始まりますね!
昨年はこの時期に、歴史学習で意識したい3つのポイント
(https://www.chugakujuken.com/koushi_blog/shimizu/2020092.html)
についてお話ししました。
今回は、歴史の知識を“使える”知識へと変える具体的な練習についてお伝えします。
日々指導をしている中で、お悩みとして多くいただくことの一つに、
「毎週のチェックテストは得点できているのに、範囲が広いテストだと得点できない」
ということがあります。
このお悩みの原因は、問題の形式が異なる(出題者の問いたい力が異なる)ことによって生じることが考えられます。
チェックテストは語句の定着を、
まとめのテストは、時代の理解度や因果関係、時代の全体像などを問います。
こうした違いに対応できる練習を行うことが対策のカギとなります。
具体的な例として、以下の問題を見てみましょう。
① 聖徳太子 ②推古天皇 ③中大兄皇子 ④壬申の乱
この方法で用語を練習したり、チェックテストが行われることが多いのですね。
この方法は、各時代の基本用語を定着させるうえでは大切です。
しかしながら、この形式の問題だけでは、言葉の内容や因果関係を考えなくとも機械的に解くことができるものが多いという点に注意が必要です。
そこで、基本語句の練習を行った後に以下のように練習してみましょう!
一見すると上記の問題と同じ空所補充の問題に見えますね。
しかしながら、これらの空所は太字の前後の言葉になっています。
これら空所を補うためには、用語の内容や因果関係を理解していないと解くことができません。
【解答】
① 仏教がもたらされた
② 蘇我氏の勢力拡大
③ 中大兄皇子/天智天皇の跡継ぎ争い
これらの内容は、出来事の背景知識や因果関係にあたる用語です。
出来事の背景や因果関係をおさえることが“使える知識”につながる第一歩です。
用語として問題に設定されている言葉は、テキストに書かれている太字の部分が一般的です。
用語の練習に加えて、太字の部分の前後を隠して(消して)答える練習を行います。
この方法を次の手順で実践してみましょう。
① 初めに用語の練習を行う。
② 前後を隠した文章にあてはまる言葉を答える練習を行う。
③ テキストに戻り答えられなかった部分を確認。
学習した翌日と2,3日後、テスト前と3回に分けて練習しましょう。
正し、2回目以降は間違えた部分に絞ってやってみましょう。
この練習をすることで、因果関係やつながりを意識した“使える知識”になる学習を進めることができます!
9月からこの学習を基本の練習として習慣にすることで、歴史を得点源へと変えていきましょう!
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!