本格始動!時事問題の学習ポイント
皆さんこんにちは!
受験ドクターの清水栄太です。
2021年もオリンピック、世界遺産、国際情勢など注目すべき時事ニュースがたくさんありましたね!
11月頃から時事テキストが発売され、本格的に学習が始まります。
そこで今回は、この時期から本格的に始まる時事問題の取り組み方についてお伝えします。
時事テキストの基本の学習の流れは、
② 基本用語の補強
③ 実戦問題を解き進める
という形が一般的です。
時事テキストは、通常のテキストとは異なり、一歩踏み込んだ深い知識が説明されています。
一つ一つの知識について、隅々まで取り組んでいくことは結構大変です…
ですので、志望校の過去問の出題傾向を踏まえて効率的に学習を進めたいところです。
そこで、今回お伝えしたい一つ目のポイントが「出題量からの分析」です。
時事テキストの読み込みを終えたタイミングで、一度過去問に戻ります。
どのくらいの割合で時事に関する出題がされているのかを分析します。
過去問の出題のうち、
② 毎年時事をテーマとした総合問題の出題がある
③ 公民分野の大問のテーマが例年時事となっている
上記の3つに該当する場合、時事の学習に時間をかけましょう。
対策によって得点に直結します。
また、学習を進める中で、関連する単元の意識を強く持つようにしましょう。
例えば、東京オリンピック・パラリンピックの学習を進める場合。
新国立競技場の建設費、マラソン会場の変更(札幌)、聖火リレーの道順
といった細かな知識を固める前に、
開会式の日時(祝日)、近代オリンピックが開かれた国と都市や前回・次回の開催国(世界の国々)、ピクトグラム(身近なくらし)といった
関連する単元としてのつながりを踏まえて学習を進めてください。
一方で、上記の3つに該当しない場合は、時事テキストのやりこみには注意しましょう。
志望校に向けた対策とバランスの偏りが出ないように進めてください。
ここまでは、志望校の出題量からお伝えしてきました。
次のポイントは、「出題傾向からの分析」です。
② 時事用語に関連する単元を出題するのか
③ 時事問題を身近な生活に置き換えて答えるのか
この3段階に志望校の出題と照らし合わせて分析してみてください。
① の場合は基本語句問題での練習を重ねて知識の定着を図りましょう。
② の場合。この形式が最も多くなりますが、基本語句に加えて関連する単元への知識の定着を進めましょう。
③ の場合は、要注意です。記述問題の出題を好む学校での出題頻度が高い傾向にあります。
時事テキストの記述問題ページを活用しつつ、時事として注目される背景まで理解を深めて学習を進めましょう。
最後にもう一つ。
今後の学習の流れについて参考までにお伝えします。
~11月 過去問に沿った時事のテーマの知識を深める
11月~ 時事テキストの学習を進める
12月~1月上旬 ポイントに沿って「時事問題」を固める
冬期講習 弱点単元の補強
(1月下旬 埼玉、千葉入試で出題された単元をふまえて知識の最終確認)
〇時事問題を進める際には「出題量」「出題傾向」という2つの点について、志望校の過去問を分析して、学習のバランスを整える。
〇学習をしている最中には、関連する単元にも意識を向ける。
〇記述形式での出題が見られる場合は、時事として取り上げられる背景にある事柄に注目する。
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!