皆さんこんにちは!
受験ドクターの清水栄太です。
前回は、外側の形(海岸線)に注目して、都道府県のイメージすることについてお伝えしました。
今回は都道府県の内側に点在する、特徴的な形をもつ湖に注目して、形を見つめていきます!
湖は、周辺地域の水源となっていることもあり、地域産業との深い結びつきや、歴史的な特徴を持つものが多く存在しています。
今から見ていく湖を手がかかりとして都道府県の判別に役立てつつ、これまで覚えてきた知識に、湖を加えて、知識の幅を広げていきましょう!
それでは、確認していきます。
以下のA~Fの湖の名称と位置する都道府県を考えてください。
パッとイメージがわかない方に向けて、ヒントです!
Aの湖は…もう少し大きくしたものを見てみましょう。
この形で見るとおなじみの形ですね…
B~D,Fは、海の位置を手がかりにしましょう!
図のどの位置に海があるかによって湖のおおよその位置が考えられます。
Eは特徴的な形をしていますね。
この湖は少し難易度が高いです。
付近にある3つの県境を、ヒントにしてみましょう。
それでは、正解を発表します!
A琵琶湖 Bサロマ湖 C霞ヶ浦 D浜名湖 E十和田湖 F八郎潟です。
いくつできていましたか?
ここから、それぞれの湖について少し掘り下げていきます…
とその前に少し寄り道。
「湖のできかた」について、形を見つける上でのヒントにもなるため、確認しておきます。
湖のできかたは難関校でも出題されることがあるので、一緒に見てみましょう!
湖のできかたは、以下の5種類です。
断層湖→断層によってできたくぼ地に、水がたまってできた湖
カルデラ湖→火山が噴火してできたくぼ地に水がたまってできた湖
海跡湖→地面が持ち上がって海水が取り残されたり、砂州によって海と切り離されたりしてできた湖
人造湖→人間がダムを建設して川をせきとめて作った湖(ダム)
せきとめ湖→火山の噴火によって川がせき止められてできた湖
これから確認する6つの湖がどのようにできたのかを
地形に注目しつつ、みていきましょう!
A琵琶湖(滋賀県)
琵琶湖は、日本最大の湖で、滋賀県の面積の6分の1を占めています。
流れ出る水は瀬田川→宇治川→淀川と名前を変えて、大阪湾へと
流れています。この川を通して、京阪神地区に水を供給しているため、
「京阪神の水がめ」と呼ばれています。
また、昔は水上交通路としても利用されており、明治時代に鉄道が開通するまでは、京都や大坂から東国・北陸への物資輸送の中継地として利用されていました。
「~津」という名前もその名残ですね。
琵琶湖は、断層湖となっています。
Bサロマ湖(北海道)
この湖は、日本で3番目の面積で、ホタテガイの養殖がさかんです。
上記で確認した湖のできかたでは、海跡湖にあたります。
ちなみに…サロマ湖と正反対に位置する湖を見てみると…
少し不思議な形をした湖がありますね!
これは、洞爺湖という湖です。
この湖は火山の噴火によってできたカルデラ湖です。
過去にはサミットが開かれたこともあります。
また、周辺が支笏洞爺国立公園に指定されており、洞爺湖有珠山ジオパークとして
「世界ジオパーク」に登録されています。
C霞ヶ浦(茨城県)
面積が日本で2番目に大きい湖で、砂州や河川の堆積物によって出口を閉ざされた海跡湖です。
D浜名湖(静岡県)
もとは砂州によって切り離されていた湖が、1498年の大地震と高潮により、砂州が決壊し外海と通じました。
したがって、この湖も海跡湖ですね。
周辺ではウナギの養殖がさかんである点もおさえておきましょう。
E十和田湖(秋田県・青森県)
十和田湖の周辺は十和田八幡平国立公園の一部となっています。
東北地方の中央部に位置していますね。
奥羽山脈などの高い山々が連なることからも予想できるように、この湖は
カルデラ湖です。
F八郎潟(秋田県)
秋田県西部、男鹿半島の付け根に位置し、干拓地の中央付近に北緯40度線と東経140度線の交わる点があります。
もとは日本で2番目に大きな湖でしたが、干拓によって大規模な農地へと変わりました。
ここまで見てみると、予想出来ている方も多いかと思いますが、この湖は海跡湖ですね。
また、十和田湖の下の湖にも注目してください。
この湖が日本最も深い湖で、田沢湖です。
今回は形に注目することがテーマですので、深く掘り下げませんが、テストや
入試では頻出なので、十和田湖、八郎潟・男鹿島、田沢湖という
三角形(トライアングル)でおさえましょう!
今回はここまで。
湖は、まだまだたくさんありますので、ぜひ地図帳を活用して調べてみてくださいね!
湖の形や位置に注目して知識の幅を広げていきましょう!
それでは、また次回お会いしましょう!
応援しています!