皆さんこんにちは!
受験ドクターの清水栄太です。
今年は梅雨明けが早く、
35度を超える日が連日続くなど、記録的な酷暑となっていますね。
この暑さに伴って、電力供給や電力の値上げ、水の供給など
多くの問題が浮き彫りになりました。
この問題は、社会科の視点から考えても時事問題のテーマとして取り上げられる可能性が高いと推測できます。
例年、時事問題については、9,10月頃に話題になることが多いですが、
2022年の上半期は多くの出来事が起きていることから、
早い時期から幅広く効果的に対策を打つための、夏期講習期間での時事対策についてお伝えしていきます!
■主な時事問題と夏期講習中におさえるべき学習単元
今年の主要な時事問題と夏期講習に定着させておくべき学習単元についてお伝えします。
▸ウクライナをめぐる問題
入試では、ヨーロッパの国の位置や、NATOと冷戦、国連、小麦をはじめとした穀物の輸入、資源などが関連する事項として取り上げられそうです。
日々の情勢に注目しつつ、貿易や国際組織などの知識の定着を目指しましょう。
▸第26回参議院議員通常選挙
選挙が行われた年の入試問題では、出題頻度が高くなる時事テーマです。
昨年は衆議院議員総選挙が行われたこともあり、選挙について出題する学校も多かったです。
参議院議員通常選挙は、衆議院の選挙と比べて複雑な側面があるため、仕組みについて早い時期から対策を行いましょう。
非拘束名簿式や特定枠、一票の格差などについて知識を深めておきましょう。
▸地震
今年に入ってから3月の福島沖地震、6月の石川県能登地方地震、熊本地震と立て続けに大きな地震が発生しています。
東日本大震災以降、災害や減災への取り組みは出題頻度が高くなっています。
中でも、地震が発生した地域の地形や産業、プレート、気象庁や復興庁をはじめとした省庁といった部分が関連内容といえます。
夏休みは、公民分野は手薄になりがちなので、しっかりとおさらいしましょう。
・連日の酷暑
高気圧の影響もあり、記録的な猛暑となっています。
上記でも述べた通り、資源やエネルギー、発電などが関連内容といえます。
中でも節電への取り組みや日本のエネルギー問題については、統計データの活用が必要となりそうですね。
夏期講習中に各塾では、統計データのチェックテストなども行われることも多いかと思います。
入念に対策をしておきましょう!
■志望校の過去問出題分析
志望校の過去問において、時事問題がどのように出題されるかの分析もこの夏に行うべきことの一つです。
お子さんが塾の夏期講習で頑張っている最中に、
ご家庭では、志望校の時事問題の出題分析を行いましょう。
時事問題の取り上げ方は、学校によって実は様々です。
9月からは過去問学習が始まり
11月頃から時事テキストを進めることが一般的です。
このスケジュールで進めると、主要な受験校の過去問を解き終えたタイミングと時事の知識を定着させるタイミングが重なります。
時事に時間を割きすぎて、弱点補強が後回しにならないように
時事問題に割く時間のかけ方を調整できるかがカギとなります。
時間のかけ方を区別するために必要なことが、出題傾向の分析です。
下の3つ傾向のどれにあてはまるかをより深く踏み込んで分析しましょう。
▸時事用語を直接問う出題
その年度の時事的内容が中心に出題されているパターンです。
その年度の時事対策をしていないと解けない用語や選挙結果等について出題されている場合がこの傾向にあたります。
▸時事用語に関連する単元の出題
この形式で出題する学校が多くなっています。
上記で挙げたように、関連する単元への知識の定着を進めましょう。
▸時事問題を身近な生活に置き換えて解答する
この形式で出題する学校は、難易度が高くなる傾向にあります。
記述問題の出題を好む学校は特にこのタイプが多くなります。
夏期講習中に、類問や記述問題に取り組み、基本の記述を掛ける状態を目指して下さい。
時事テキストが発売された後は、記述問題ページを活用しつつ、時事として注目される背景まで理解を深めて学習を進めましょう。
これまでの模試、今後の模試において出題される時事問題を活用しつつ、日頃から時事問題にアンテナを張っていきましょう。
今回のまとめ
・注目時事の関連単元を夏期講習中に強化する
・志望校の時事問題出題傾向を分析する
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!