みなさんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。
今回は、2023年上半期の注目時事問題について振り返ります。
この時期から少しずつ時事問題に触れて、今後の時事学習にお役立てください!
それでは早速確認していきます!
2023年上半期注目の時事
▸1月
・12回目の国連安全保障理事会の非常任理事国となる
国際連合については、公民分野との関連性が高く、入試で狙われやすい一つです。
ウクライナ侵攻に関連して国際分野の出題が高まっていることから対策は必須といえます。
安全保障理事会の非常任理事国は10か国で任期は2年。
常任理事国と非常任理事国を合わせ15か国のうち、常任理事国5か国の同意投票を含む9か国以上の賛成で議決を行います。
▸2月
・トルコシリア地震
2月6日に発生した地震はマグニチュード7.6を観測し、建物の倒壊が多く、5万人以上が死亡し、今もなおテントでの暮らしを余儀なくされている人がいます。
今回の地震は、断層型地震で、被害を受けたトルコは
アフリカプレート、
ユーラシアプレート、
アラビアプレート、
アナトリアプレートの4つの「プレートの境界」にあることをおさえましょう。
・ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年
2023年度入試では、白地図から位置を答えさせる問題や、小麦の生産に関連付けて出題されていました。
今年も引き続き、テーマとなる可能性が高いです。
ウクライナの位置に加えて、通過する緯度や経度の地理分野、NATOや冷戦などの国際分野との関連性をおさえましょう。
また、今年はウクライナの都市であるオデッサが世界遺産に登録されることが決定しました。
世界遺産についても、日本の世界遺産を軸に夏期講習中に復習しておけると良いでしょう。
▸3月
・日本の島の数が1万を超える
日本全国の島を35年ぶりに数え直し、これまでの6852から1万4125に増加。
地図の電子化に伴い調査精度が向上し、正確に把握できたためです。
この時事ニュースは、島国である日本と大きく関連し、地理での出題との関連性が高いです。
島の数や位置、緯度経度に加え、島の面積や排他的経済水域なども入念におさえましょう。
・TPPにイギリスが加盟することが正式に合意される
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に、イギリスが加わることが合意されました。
当初の加盟国以外がTPPに加わるのは初めてのことです。
TPPの目的や11か国の内訳をおさえましょう。
TPP以外にも、EPAやFTAなどの貿易に関する協定やWTOなどについても活動目的をおさえておくとよいでしょう。
▸4月
・こども家庭庁発足
長官官房、育成局、支援局の3つに分かれて、子どもが健やかで幸せに成長できるようにサポートをする機関です。こども政策に関する企画や取り組みを支援し、デジタル庁と連携して必要な方に必要な支援を行います。
また、妊娠・出産の支援、就学前児童のサポート、児童虐待の防止や子どもの貧困対策、ひとり親家庭に対する支援、障害がある子どもの支援、ヤングケアラーに対する支援などに取り組みます。
受験生にも大きく関連するテーマとなりますので、上半期の中でも特に狙われる可能性が高い時事問題と言えます。
ヤングケアラーに関する現状や、省庁の組織図をおさえておきましょう。
こども家庭庁以外にも、文化庁の京都移転や、デジタル庁についても知識を深めておくとよいですね。
・中国の人口が減少しインドが世界一へ
中国の総人口が61年ぶりに前年から減少し、インドの総人口(14億1200万人:国連の推計)
を下回りました。
各国の人口順位や人口問題についての知識を補強しましょう。
▸5月
・広島サミット
広島で5月19日から21日にかけてG7(先進首脳会議)が開催されました。
日本でサミットが開催されるのは7回目です。
前回は安倍晋三首相在任中時の2016年伊勢志摩サミットでした。
今回のサミットでは、ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃訪問しました。
サミットの役割や、国際情勢との関連性について、知識を整理してみましょう。
・新型コロナが「5類」に
5月 8日、新型コロナの感染症法上の分類が「5類」へと引き下げられた。「5類」は季節性インフルエンザなどと同じ分類となりました。
コロナに関する知識は重要なテーマとなりうることが予想されます。
観光の変化やコロナ後の身近な生活の変化について考えておきましょう!
・チャールズ国王の戴冠式
イギリスのチャールズ国王の戴冠式が5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われ、大勢の人が新しい君主の即位を祝福しました。
上記のTPPでも取り上げたイギリスですが、歴史的なかかわりに加え、議院内閣制など政治的な共通点なども合わせておさえましょう。
・世界記憶遺産に円珍関係文書が登録される
UNESCO「世界の記憶」に平安時代の僧、円珍に関する文書が登録されました。
「世界の記憶」は、文書や書物などの歴史的記録物を保全し、広く公開することを目的としています。
日本の世界記憶遺産には、 御堂関白記、上野三碑、慶長遣欧使節関係資料、朝鮮通信使などが登録されています。
歴史との関連が深く、空海や天台宗を開いた最澄をおさえましょう。
▸6月
・LGBT理解増進法が施行
性的マイノリティへの理解を促す法律が施行されました。
多様化する社会の中で、LGBTへの理解を全国へと広げるための法律です。
諸外国と比較して、日本は性的マイノリティに対する理解が低くなっていると言われています。
この他、今年通常国会では、GX脱炭素電源法や防衛財源確保法などが成立しました。
法律制定までの流れや、予算案の議決や条約の承認との違いは重要なポイントといえます。
・2022年の合計特殊出生率は過去最低の1.26に
1人の女性が一生のうちに出産する子どもの数の平均を表す、合計特殊出生率が過去最低となりました。
都道府県別に見ると、沖縄県が1.70と最も高く、東京都が1.04と最も低くなっています。
人口の多さとは異なるため注意しましょう。
人口問題をはじめとした統計データを夏休み期間中に再度復習しておきましょう。
いかがでしたか?
このようにみていくと、2023年の上半期も注目の時事問題が目白押しですね。
なかでも、世界の国々、国際組織、島国日本のすがた、世界遺産は汎用性が高くなりそうですね。
この夏期講習を活用して、知識の幅を広げてみてください!
【今回のまとめ】・2023年注目時事問題
▸1月:12回目の国連安全保障理事会の非常任理事国
▸2月:トルコシリア地震・ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年
▸3月:日本の島の数が1万4125に増加・イギリスがTPP加盟
▸4月:こども家庭庁発足・インドが人口世界一へ
▸5月:広島サミット・新型コロナ「5類」に・世界記憶遺産に円珍関係文書が登録・チャールズ国王の戴冠式
▸6月 LGBT理解増進法が施行・2022年の合計特殊出生率が過去最低の1.26に
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!