皆さんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。
今回は、時事問題につながる2024年注目の出来事についてお届けします。
昨年度の入試問題では、紙幣、LRT、ウクライナ問題、広島サミット、関東大震災から100年など、2023年に注目度の高い時事問題が順当に出題されていました。
また、ChatGPTなどの生成系AI、SDGs、世界の人口増加やグローバルサウスなど、
近年注目が集まる出来事についても、出題が増加する傾向にありました。
特に、昨年度の入試ではSDGsについての出題が、一昨年と比較して増加した印象です。
例えば、169のターゲットの一つを取り上げ、17のゴール(目標)のうち、どのゴールにあてはまるかを答えさせる、SDGsの内容を直接問う問題。
実際の地方自治体でのSDGsに関する取り組みの事例を取り上げ、SDGsのゴールを判別させる問題。
SDGsの17のゴールから一つを取り上げて、関連するテーマを問う問題などが出題されていました。
SDGsは引き続き注目度の高いテーマとなるため、17のゴールについて理解を深めておくと良いでしょう。
さて、2024年は、北陸新幹線開通、新紙幣導入、オリンピック、東京都知事選など、各分野と関連が深いテーマが盛りだくさんとなっています。
中でも、オリンピックは4年に1度ということもあり世界が注目する大きなイベントです。
中学受験社会においても、大注目のテーマであり、例年出題に大きな変化が見られます。
オリンピックは話題性も豊富であり、
歴史分野・地理分野・公民国際分野と、どの分野にも広くつなげることができます。
ここですこし寄り道をして、オリンピックの歴史を簡単に振り返ってみましょう。
□近代オリンピックの歴史
]近代オリンピックは、フランスのクーベルタン男爵の提唱で、1896年に夏季大会の第1回目がギリシャのアテネで始まりました。近代オリンピックは4年ごとに行われ、1992年までは夏季と冬季が同じ年に行われていました。1900年の第2回パリ大会からは、一部の競技で女性も参加し、以降、参加競技が広がっていきました。その後、第一次世界大戦の影響で1916年のベルリン大会が中止となり、
東京大会(1940年)とロンドン大会(1944年)は第二次世界大戦により開催中止となりました。
1952年のヘルシンキ大会からはソ連が初参加となり、1956年には、オーストラリアのメルボルンで南半球初の開催、1964年の東京オリンピックはアジア初の開催となりました。
1980年のモスクワ大会では、ソ連のアフガニスタン侵攻に反発したアメリカ中心の西側諸国が相次いでボイコットし、次のロサンゼルス大会ではソ連を中心とした東側諸国が報復ボイコットを行なうなど、東西冷戦の影響を受けることもありました。
1988年ソウル大会以降は、オリンピック終了後に、パラリンピックが開催されています。
2020年には、新型コロナウィルス感染症の影響により、東京オリンピックが史上初となる延期となり、2021年に開催されました。
いかがでしょうか。
今お伝えした歴史を、直接問うことも予想されますし、
第一次世界大戦や第二次世界大戦、冷戦といった戦争史との関わり、
女性の参加と地位の向上をテーマとして出題することも考えられます。
このように歴史を簡単に振り返ってみても、これまで学習してきた歴史分野との関連性が高いことがわかりますね。
地理分野はどうでしょうか。
やはり、世界の国々との関連が深いです。
各大陸の主要国の特徴に加えて、2024年に開催されるフランスとの貿易面でのつながり、エネルギー供給など、分野を超えた広がりが考えられますね。
また、時差に関する問題も出題が多くなることが予想されます。
開会式が行われる国との時差、大会で特に注目された国との時差など、過去に数多くの出題が見られています。
(ちなみに、開会式はテーマになることもあるので、ぜひ、チェックしてみてください!)
こうしたテーマは、6年生の多くの塾で、上半期に学習します。
これまでに以上に定着度を高め、他分野とのつながりを意識して学習するよう心がけると良いでしょう。
今回取り上げたオリンピック以外にも、注目の出来事はたくさんあります。
日頃から、ニュースに関心を持つとともに、これまでに学習した内容との関わりを考える習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!